誕生日を迎えて思う 2020


お陰様で、今年も無事に新しい年と誕生日を共に迎えることが出来ました。

子育てをしている中で、子供をたった数年育てるだけでもこれほど苦労するものか、ということに思い至ったとき、改めていままで生きて来られたのは当たり前なことではないんだなと思い知らされます。

生きていて自分が直面すること、身の周りで起こること、日常の些細なことから大きな困難まで、生きていることそのもの全ては自分自身で引き受けなければならないことですが、実際に引き受けることは全く簡単ではありません。ただ、いざ引き受ける覚悟さえ決められば、物事の負の面ではなく良の面が見えてくる。この上なく怖かったことが、裏側はこの上ない喜びであったり。相手のことや、周りのこと、どれだけ自分がサポートされているのか、そのことによってどれだけ自分が成長出来るのか分かってくる。本当に一つ一つが修行だなと思います。

そうして不可能に見えることの中にも、可能性という名の道が少しずつ見えてくるのだと思います。


ネガティブな観念に捉われそうになったら、それと戦うのではなく放っておいて、ポジティブな意志の方にもっともっと大きなエネルギーを足してあげる。これもタブラの道を通して教わったことです。毎日の練習やパフォーマンスを左右するこのような考え方も、日常的に訓練していかなければ到底身につけることは出来ません。

日本には”道”という優れた観念・概念があります。タブラというインドの伝統楽器と音楽に取り組む上で、外国人だということが単に不利な条件になるのではなく、日本人であるということが、その伝統に則ることが出来たとき、絶対有利になる、そういう認識がスタンダードになり、またそれを誇りとして取り組める、そんな未来の実現を信じて、今後も取り組んで参ります。そしてその先にはまだまだ大きな夢もあります。


というわけで、今年も頭の中は馬鹿まっしぐらで進んで参ります。

願わくば長い目で見てお付き合いいただければ幸甚です。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします🙏