「何か一緒にやりたいね」
ディプトニル来日公演でご縁をいただいた、表参道のヨガスタジオ nida 主宰のヨガティーチャー・yukariさん。
以前から「何か一緒にやりたいね」と色々とお話しさせていただいていたのですが、昨年末にお会いした際には、具体的に話が膨らんできました。
いつか「音楽家のための身体ワークショップ」をやりたい!漠然とは考えていたことなのですが、このとき具体的なインスピレーションとして ふっと湧いて来たのです。
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早速
昨日は実現に向けての打ち合わせに行ってきました。
僕の頭の中にあったテーマは『座り方』
座り方を教わるということは、タブラの場合は基本的にないかもしれません。こうしたらいいんじゃない?というアドバイスはあっても、僕自身も実際に教わったことはありません。骨格・体格・関節の柔軟さなど個人差のあることだと考えられているからです。
ただ、個人差以前のこと、人間の身体構造上の基本的しくみ、それに基づいた普遍的な実感、そういったことは厳然なるものとして存在はしていて、決定的に重要であるにも関わらず、楽器を習っているだけではなかなか触れられることのない部分なのではないでしょうか。
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初タブラ!
まずは、タブラのこと、タブラと身体の関係性について知っていただくために、yukariさんにタブラを体験していただきます。初タブラ!
「楽器の位置はここ、腕の場所はここ、指を置く位置、そしてこの指でこうやって、、」
「、、、」
鳴らない。。。
「そう、だいたい指をこんなに複雑に使おうとすると指が突っ張って音なんか鳴らないんですよね。。」
でも、ここからが違いました。
「最初は指の場所や動きを覚えないといけないので仕方がないですけど、でも実際には指で叩いている感じではなくて、軸をうまく使っていくんです。」
「肘から、肩に抜けて、肩甲骨、背骨、最終的には仙骨、、」
すると、、
「Na!」澄んだ良い音が鳴りました!
「さすが身体のプロ!!!」
思わず声を上げてしまいました!
なんとなんと、これは本当にすごいです!身体の部位を言っただけで、、恐れ入りました!
でも、それはそうかもしれません。。
yukariさんは、yogaの学びを深めるため、毎年数回師匠の元へ通っていらっしゃる他、ゲストティーチャーを招いての講習会の開催したり、氣についても学ばれていたりと、飽くことなき意欲的な学びを実践されている方なのです。
やはり身体の感度が違うのでしょう。
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身体ワーク体験!
さあ、次はその体験を踏まえて、逆に身体のワークをyukariさんにしていただいて僕が体験していきます。
まずは、座るための基礎となる「坐骨」について、その動きや動かすことでどう感じが変わっていくのか、それによって構造やしくみを実感を通して知っていくワーク。
「う〜ん、じっくり味わってみると背骨と頭がとてもダイナミックに動いているのがわかるな」
それから他の関節や骨についても、意識を向けて動かしたり、動かされたり、筋肉や関節がここまで伸びて動くことを確認したり、同じ動作でも違う意識で身体が動くとどういう違いがあるか実感をしていきます。
とても分かりやすいのは、その都度楽器を鳴らしてみることで、音に違いが表れることです。これによってより実感が得やすくなりました。
ワークを加えた部位が、どんどん軽くなっていくのがわかります。
その度に、楽器の音がよりクリアーで素直な響きになっていくのがわかります。
「どんな感じですか?」
また、どういう変化が感じられたかを、質問に答える形で言葉で表現していきます。
「自意識がふっと消えて勝手に身体が動いてる感じです…」
これによって自分の実感を、より確かな記憶として刻める効果があるようです。
いい実感が得られれば、どんどんその実感を深めていくワークへと進んでいきます。もうワークが深まってゆくのを、ゆかりさんも一緒に楽しんでいるご様子で止まりません!!
最終的に行ったワークの後は、身体から自由になって不思議な安心感を実感しながら楽器を演奏できるまでになっていました。
もうあっという間に時間が経っていて、とても面白く有意義な時間でした。
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とにかくまずはやってみよう!
ということで、
2018年2/3(土)
早速ワークショップを開催することにしました!
「音楽家のための身体ワークショップ」
今後やれることがどんどん広がっていきそうなので、テーマを絞って続けていけたらなあと思っています。
先ほども触れたように、第一回のテーマは
『座り方』
まずは楽に座ることが出来ることが、上体や腕、思考までも自由にして行く前提なるからです。
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対象は、タブラに限らず、座って演奏する必要のある楽器、また楽器を演奏しなくとも座ることでお悩みの方、興味のある方でもご参加可能です。
詳細はまた告知させていただきますが、3時間程度かけてたっぷりとワークしていきたいと思います。
10名程度の定員になりますので、ご興味ある方、ピンと来た方は、ぜひスケジューリングをお願いします。
メッセージなどでお早めにご連絡いただいても結構です。