第2回
「音楽家のための身体ワークショップ 〜つま先から指先までつなげる〜」無事終了しました。
沢山の氣づきと発見のある、とても濃密で有意義な時間になりました。
今回はタブラの方だけでなく、ヴォーカルがご専門の方にもご参加いただきました。
ワークを進行していく中では、この方にも楽器(タブラ)を通した音の違いを実感していただきました。
*
まずはヒアリング
今回も講師yukariさんにガイドしていただき進めていきます。
皆様初めてご参加の方々だったので、まずそれぞれの動機や目的をうかがっていきます。それ全く同じ!と意気投合するところもあるし、なるほどと違った点に氣づくこともあります。自分自身では氣づいていなかった点や、新しい点に氣づかされることもあるのがグループワークのいいところです。
また、yukariさんからも「ここも結構しんどくありませんか?」と、今日のワークで取り組んでいけそうなポイントと目的を確認していきます。
*
序盤からすごい氣づき
皆様とても感覚が豊かで、また少しでも何かを得ようという積極的姿勢でご参加していただいていたのもあり、序盤からすごい氣づき、実感が得られまくっていました。
「楽器と自分の距離が近くなった感じがした」
「叩こうとしないで、まかせきると音が良くなる感覚がありました」
「何も考えずにやっていたらいい感じだなと思って出来てたけど、上手く叩こうと思った瞬間にぎごちなくなりました」
といった言葉が、最初のワークの後にいきなり飛び出してきました。
これ、最終的にそこに落とし込めたらいいな…と思っていたようなところです。
おかげで、想定をのっけから軽々と超えて、より深いワークに入っていくことが出来ました。
*
整える・ゆるめる
ワークでやっていくことは「整える・ゆるめる」ということです。言葉で聞いたり読んでみるとあまりに簡単なことなので、言われるまでもないと思うほどですが、実際にはどうやったらいいかも知りませんし、何より「どうなっていたら」いいのかその感覚を知りません。
頭ではわかる、想像はできる、でも実感としてはわからない。これは頭と身体が分離しています。
でも、身体の実感で違いを知っていくワークは腑に落ちてくるのでとても面白いです。
右手と左手の長さが極端に変われば誰の目にも明らかですし、肩の位置や姿勢が変わると人も違って見えます。
また意識の置き方ひとつで身体は全く別物になります。
何より本人がその大きな違いを一番実感できるのです。
*
真新しい感覚
オープンで素直な参加者の皆様のおかげで、終始和やかでサポーティブな雰囲気で進んでいきました。
また、yukariさんの本分であるヨガ哲学、また東洋哲学の言葉もすっと自然と届いてきて深い学びの時間になりました。
今回やってみて面白かったのは、身体で違いを実感するだでなく、楽器を通してアウトプットすることでより変化が楽しめる、という発見があったことでした。
経験・未経験にかかわらず。(楽しむいう点では、むしろ初心者の方がより楽しめるかも…)
「まかせてると手と楽器がつながって、楽器が足ともつながっていくような感じがした」(タブラ初経験者談)
「!!!」
それ、今回のテーマじゃないですか!
演奏に役立てるためのアプローチというニッチな目的でスタートしましたが、、楽器を使った身体ワークショップがとても有効であるだけでなく、なによりだれにでもシンプルに楽しめるものであるということがわかりました。
思考の割合を減らすと感覚の割合が増える。
本当に遊びのつもりのほうがいいのかもしれませんね。
*
感謝
ご参加の皆様、どうもありがとうございました!
率直な氣づきをシェアしていただけたおかげで、充実した楽しいセッションとなりました。
今回持って帰っていただいたことを、それぞれの活動や演奏に活かしていただければ幸いです。
*
そして講師のyukariさん、今回もありがとうございました!
前回WS以降も、インドなど海外で、また国内でも師匠の招聘や外部講師を招いてのWS主催などを通じて、ご自身が貪欲に学ばれているだけあり、前回より数段パワーアップされていたように思いました。
(最近、彼女の学び方の一端を垣間見てその尋常でなさにちょっとビビりました…彼女にとってはそれも単に興味があって面白いからというだけのようですが…)
*
基本的に、新しく学んだ良いことはどんどんシェアしていけたらと思っています。
人によって、何を必要とするか、またそれを必要とするタイミングはそれぞれだと思います。
今回、それぞれの「今しかない」というタイミングが重なっていたので、開催出来て良かったなと思います。
また今後にもどうぞご期待ください!