Author Archives: Kazuto Sashihara

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『タブラと姿勢』①目的が定まっているか

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目的が定まっているか

目的にぴしっと心が定まっていると、人間は安定して能力を最大限に発揮できる。
 
これを身体で実感できる簡単なテストというのを教わったので紹介します。
ある一点に指を差して(ビルの窓のひとつでも、遠くの山でも、壁に掛かる時計でもなんでもいいですが)意識を定めている時、人に少しくらい差している指を押されたりしてもびくともしません。
次は、同じ姿勢・形で同じ対象を指差しながら、差している指の先を意識してみると、同じように押された時に簡単にぐらついてしまいます。
同じことをやっているのに、意識の定め方ひとつで、身体の状態が全然変わってしまうということを、身体を通して実感することのできるものです。
*

「指月の譬」

というたとえがあります。
これはブルース・リーの名場面の中でも引用されています。(1″15〜)

元々は仏教の教えから来ている言葉だそうです。
 
月のあるところを教えてやろうとして、指で月を指し示すと、愚かな者はただ指だけを見て、肝心の月には目もくれません。そこで、教える人は言います。「私の指を見ていてはいけない、指は月のあるところを示しているのだから。指の示す方向をたどって空の月をご覧なさい」
*

そもそも自分は「月を見ていない」

以前、「物事が成るには何事も順序がある」

“凍った冬の大地には種を撒けない。冬には冬の、春には春の、それぞれの時期には、それぞれ適ったことをやっていく必要がある。”
 
という内容の記事を書いていました。
物事の流れには順序と法則があるので、冬にいきなり「これだけの大きさの実がなっていなければいけない」といったところで、ぽん!と実がなるわけはないということです。
いまやるべきことを知る。そして、いまやるべきことをやる。
それを書いた時点では、そもそも自分は「月を見ていない」ということには、まだ気づいていない状態でした。
タブラを習得するのに、フレーズやらフォームやらまた脱力やらに捉われているだけでは、指先を見て月を見ていないのと同じ。
こんなことは出来て当然でなければならない。。この基準に達していなければ演奏する資格はない。。こんなところでミスをしてはいけない。。
インド音楽というのは古典芸能なので、当然、基準というものが厳然としてあります。
でも、その基準自体が月かというと、それは月を指す指先のことでしかないのです。
*
問題は、月を見ていないということなのです。
そのために、月がなんであるかもわかっていない、ということなのです。
*

大前提として

まず、

「目的が定まっている」
ということが大前提。
*
月が何であるか?
自分の中で定まっていることが必要です。
その上で、指先ではなく、月にしっかり焦点と心を合わせる。
冒頭のテストのように、定まっていなければ、身体がぐらついてしまうのと同じです。それではどこにもたどり着けません。
向こう見ずにがむしゃらは、もちろん絶対ダメ。
そのためにも、まず自分の状態を確認する必要があります。
*

頭でわかっただけでは、わかったとはいえない

月が見えた。月がなんであるかわかった。
それだけで出来るようになる、そういう単純で簡単なことではありません。
頭でわかっただけでは、わかったとはいえない。実践して出来るようになって初めて本当にわかったといえるようになる。
頭で理解しただけでは、まだ感覚的には理解・納得できていない。
また、感覚的に「出来る」という状態は、「無意識的に出来る」ようになっている状態です。
ここでのキーワードは「無意識」というところにあると思います。
どういったことを実践していけばいいのか。
*

学びながら日々実践

身体にも心にも「力み」を溜め込み、カチコチにフリーズしてしまってからおよそ半年経ちます。
その間の内面的な学びもだいぶ蓄積されてきたように思います。
それらの学びを整理し、また問題の原因や解決策なども、今後の検証材料としていくために、少しずつテーマを持たせながらブログ記事を書いていこうと思っています。
しばらくシリーズで書いていきますので、良かったらお付き合いください。
*

次回は、『タブラと姿勢』その実践について書いていきたいと思います。


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【インド古典舞踊ソロアクト! 2017】Indian Classical Dance “Solo Act” 2017

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【インド古典舞踊ソロアクト! -オープンスタイル- 2017】
Indian Classical Dance “Solo Act” 2017
春の南青山で、様々なインド古典舞踊のソロ作品をご覧頂く舞踊祭

☆両日共にご予約予定枚数を完売いたしました。

ありがとうございます!!
尚、当日券を若干枚ご用意させて頂くと思いますので、
詳細は当日午後に会場宛てお電話でお問い合わせください。

日時:2017年4月10日(月)・11日(火) 18:00開場/19:00開演

場所:南青山MANDALA Tel:03-5474-0411
  〒107-0062 港区南青山3-2-2 MRビル1F
交通:銀座線「外苑前」駅1A出口より徒歩5分、外苑西通り沿い右手。
料金:一公演 2,500円+1drink別オーダー
☆Kadamb Japan…  http://www.atsukathak.com
☆Mandala Minamiaoyama…  http://www.mandala.gr.jp/aoyama/

出演:

入野智江ターラ(Kutiyattam) 巽 幸恵 小田切淳子 宮本 博(Bharatanatyam)
村上幸子 桐山日登美(Odissi)佐藤麻衣子(Mohiniyattam)黛 朋子(Kuchipudi)
浮花(Kathak)/ 指原一登(Tabla)&平川 麦(Sarod) ※順不同

主催・問:

カダムジャパン 080-1330-5859 kadamb@hotmail.co.jp

http://www.atsukathak.com  ・ マンダラ南青山 03-5474-0411

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今年も一年ありがとうございました。何事にも順序がある。

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2016年も

残すところあと僅かとなりました。

今年も一年、たくさんの方に大変なお世話になりました。
企画にご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ご声援いただいた皆様、本当にありがとうございました。

がむしゃらに

今年は、来日企画を中心に邁進してきた一年でした。
そのおかげで、学んだことも経験したことも非常に大きかったですが、一方でこの一年を経て、今までの小さかった歪みや矛盾が大きくなって整合性が取れなくなり、自分の中で色々なことが飽和し弾け、結果的にバラバラと全てが一斉に崩壊したといった感じになりました。
自信や情熱も崩れて消えてしまうのではないかと、恐怖や不安にも襲われましたが、結果的にそれらは一度崩れて消えてしまって良かったのだと思っています。
おかげで一回立ち止まって、よく考え見つめ直す機会を得られました。

何事にも順序がある

「物事が成るには何事も順序がある」
そのそれぞれの段階には、それに適った順番があり、それに適った時期があり、それに適った事物がある。それを見誤らずに行うこと。一足飛びには進めないし、焦っても失敗するだけでいいことはない、ということを学びました。
『為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり』
この有名な言葉は、好きな言葉でもありますが、ずっと本当の意味は理解できていなかったようです。
為すということは、ただ闇雲に頑張るとか、そういうことでは全くなかった。

土こそ大事

今は、春に種を蒔き、秋に豊かな実りを得るための、冬の土作りの時期とでも言えます。
ちょうど季節も冬ですが、この時期に日々何をコツコツと積み上げられるか、その実践こそもっとも難しいことです。
新しい年を迎える前に、とりあえずはここまでたどり着きました。
2017年は、いつになく静かなスタートとなると思います。

ディプトニル来日ツアー2016

このビデオは、田谷野映さん(Noenoe Photography)にご協力いただき制作したものです。田谷さんには、今年本当にお世話になり、また励まされました。本当にどうもありがとうございます。

来る年

また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様どうか良いお年をお迎えください。

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サットキリン・カー来日公演 キールタンコンサート

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Category : NEWS , SCHEDULE

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サットキリン・カー・カルサ来日

キールタンコンサートに出演します。


【出演】Satkirin Kaur Khalsa(ボーカル、ハルモニウム)、Ferenz Kallos(バイオリン)、指原一登(タブラ)
【日時】11/2(水) 19:00~20:30 開場18:00
【会場】赤坂区民ホール 港区赤坂4-18-13
【参加費】ドネーション(申込不要、入口にて募金をお願いいたします。)

【問合せ】クンダリーニヨガ

キールタンに馴染みのある方には、有名なキールタンアーティストの初来日ということで貴重な機会になると思います。

クンダリーニヨガに興味のある方には絶好の機会、翌日の11/3(祝)にはワークショップもあるようです。


”キールタンとは、インドの賛美歌を集う人全員で歌い、その音と波動に瞑想します。サットキリンは、インドで多くのキールタンマスターより神聖な言葉をシャバッドと呼ばれる音楽に乗せ歌う深い瞑想法を学びました。音楽及び神聖な音として知られるナードヨーガを通じて人類の意識を高める為、ニューヨークで40年以上キールタンアーティストとして活躍してきました。”

〜クンダリーニヨガ 東京HPより

と書かれていますが、瞑想やスピリチュアルに特に興味がなくても、誰でもシンプルにリラックスして聴ける音楽であるので、ぜひお気軽にご参加ください。


コラム「キールタンの謎」

個人的に感じていたキールタンの”謎”について少し書いてみました。

なにが”謎”なのかというと、今までインドと関わってきた中で、キールタンというものには触れたことがなかったからです。
インド音楽から「キールタン」というキーワードにはなかなか触れる機会がありませんでした。
キールタン広く宗教歌のことを指すらしいとある時聞きました。
でも宗教歌としてはバジャンという歌が歌われているのは知っていましたが、キールタンという言葉はインドではなく日本で知りました。

そして「キールタン」と言っても色々あるようですが、まるでインドと関係のない西洋音楽もキールタンと呼ばれていたりして、実際かなり混乱していました。

そういうわけで”謎”に思っていたのですが、その”謎”の原因をまとめてみると次の二つの点に集約されました。


謎①:インド発祥というのに、なぜアメリカ経由なのだろう?

謎②:インド発祥というのに、なぜ音楽的にはインド音楽ではなく、西洋音楽なのだろう?

この機会にいろいろ調べてみて、現時点で分かったことと、私見を少し書いておきます。
ちなみにここで書いているのは、全てのキールタンやヨガについてカバーしたものではなく、あくまでも今回関わるクンダリーニヨガとそのキールタンについて調べた範囲になります。

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まずクンダリーニヨガというのは、日本ではまだあまり知られていないヨガで、気づきのヨガとも言われているそうです。元々はパンジャーブ地方のシーク教徒の間で秘伝として師から弟子へ受け継がれていたもので、ヨギ・バジャンという人が初めて広く一般にも公開したものです。そしてこの人が教えを広めたのがアメリカだったということなのです。
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ヨギ・バジャンについてかなり簡単に紹介すると、1929年パンジャーブ地方の生まれ、16歳でクンダリーニヨガのヨガマスターの称号を与えられる。1947年のインド・パキスタン独立時の混乱を極めるパンジャーブを経験したのは18歳。60年代後半にカナダのトロントへ招聘され渡ったものの、不幸が重なり散々苦労したのちヨガ教師として活動を始める。その後アメリカに招聘され、そこで多くの人々が真理に飢えていて、またそういった希求の魂に多く触れたことで、西欧社会に引きつけられることとなる。しかし当時は数世紀に渡るタブーを破ってまでクンダリーニヨガの秘伝を公開したにもかかわらず、折しもドラッグカルチャー真っ只中のアメリカでは多くの若い生徒がドラッグをやっていた。「私は、生徒を集めるために来たのではなく、教師を育てるために来たのだ」と自らの使命を語り、腰を据えてクンダリーニヨガの精神を広め、人々の人生と世界をより良くすることに身を捧げた人であるということです。
参考:https://www.3ho.org/yogi-bhajan/about-yogi-bhajan

まず謎①このクンダリーニヨガとそれに伴うキールタンは、インドから広まったのではなく、アメリカから広まったという理由がわかりました。それ以前は秘伝として外部には伝わっていなかったわけですから。

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もう一点、謎②音楽的になぜインド音楽ではなく西洋音楽な理由について。この点は私見になりますが、音楽を言語に置き換えて考えてみると分かりやすいのではないかと感じています。
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まず、インド音楽を構成している要素はメロディーとリズムです。これに対し西洋音楽の構成要素はメロディー、リズムにハーモニーという要素が大きな役割を占めます。インド音楽では、メロディーとリズムの要素を極限まで進化させたラーガやターラというシステムを使っています。

*
インドにおけるシークのキールタンを聴いてみると、やはりインド音楽に基づいています。ではなぜアメリカではそのまま演奏されていないのだろう?
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そこで、キールタンが使われる「Naad Yoga」というものについてクンダリーニヨガの記述を見てみると、
「ナードヨガとは、舌や口の動き、脳内の化学反応の変化を通して、音の振動が体・心・魂にどう影響してくるかを経験することに基づいている。我々は、脳内の化学的構成を変えることで、意識を変えることができる。」
とあります。

*
インド音楽の習得は、言語の習得に似ています。教科書で単語や文法を覚えただけではコミュニケート出来ず、本当の音の出し方、使い方、その意味やそれによって何を生み出すかなどは、師弟の強い関係性を通して得た体験でしか習得できないからです。ちなみに、その習得に当たっては人の一生では足りないとすら言われています。音楽それ自体が一生の目的となるのです。

*

一方、ナードヨガは、気づきを得ていくというクンダリーニヨガの目的を達成していくための方法であり、キールタンはそのツールであると見た場合、音楽性や音楽それ自体が問題になるのではなく、言葉と、音を出すという行為自体が問題となってくるとみることが出来ます。

目的や意図を伝えるためには、受け手の言語で伝える必要があるということです。アメリカでは、パンジャーブ語ではなく英語で伝えなければ伝わりません。今回調べた資料も全部英語の記述です。同様に伝える相手に分かりやすい音楽で表現する、というところに繋がったのではないかと思うのです。

実際のところどうなのかは、もう少し深く知りたいと思っているところです。

**

音楽を演奏する、歌の伴奏をするということは、その背景までよく理解していないと、本当の意味では出来ない。これは先のマリナ・アーマードさんのツアーでも良く思い知ったことです。

背景にあることが色々飲み込めていないと、底の浅い薄っぺらなものになってしまう。

*

書いておいたことで、また新たな疑問も生まれてきたので、今まで触れたことのない世界、シークのことも探求してみるいい機会だなと思っています。


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マリナ・アーマッド来日公演レポート「学び続ける」

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撮影:泉山美代子


マリナ・アーマッド来日公演

来日ツアーから早一ヶ月近くが経ってしまいましたが、
ご来場いただきました皆様どうもありがとうございました。

ツアー企画のサチコさん、本当にお疲れさまでした。
貴重な機会をいただきありがとうございました。

また、沢山の方々のお力添えでツアーが実現できたことに感謝いたします。

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マリナジーと、公演についての紹介はこちらにまとめています。
http://kazutosashihara.com/archives/482

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撮影:泉山美代子
2016年9月3日(土)蓮田・慶福寺

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撮影:泉山美代子
2016年9月4日(日)練馬・練馬区役所


とにかく学ぶ

マリナジーとお会いするのも、共演させていただくのも今回初めてでした。

公演は3本、8月末のリハーサルからたった2週間弱のツアーでしたが、とにかく毎日可能な限り、押しかけるように練習に伺いました。

それというのも、この機会にとにかく学べるものは学べるだけ学び、吸収できるものは吸収できるだけ吸収したいという思いがあったからです。

それから、インド古典声楽のステージをインド古典声楽のステージとして成り立たせるためには、そもそも2週間では全然足りないという認識がありました。

声楽は、ヴォーカルが主導権を握っているといっても、演奏自体を全てコントロールすることは出来ません。ヴォーカルにとっての伴奏とは、何も考えず一切の心配もいらない信頼の置けるものでなければ、良いステージ・良いパフォーマンスなど不可能だからです。

それは彼女も言っていました。ムンバイやバングラデシュでも、信頼の置けるタブラ奏者を呼んで2ヶ月くらい毎日練習したりしていたと。

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撮影:泉山美代子


「明確に」

とにかく声楽の伴奏で重要なのは(もちろん声楽に限らずですが、とりわけ)、正確な音と正確なリズム、正確でクリアな「テカ」です。

※「テカ」… リズムサイクルの基本となるフレーズ

「明確に」それは今回最大の目標としていたことですが、それでも「明確に」「明確に」と何度も指摘を受けました。

それは、ただ音やフレーズの話だけではありませんでした。リズムサイクルの中にある同じ音やフレーズでも、方向性や、アクセントや欲しいニュアンスが違っていて、それは言葉には出来ないけれど、彼女自身は欲しい音のイメージを持っているのです。

練習の途中で何度も、彼女がインドに電話をかけ、信頼する馴染みのタブラ奏者に聞いてアドバイスを求めたり、実際に見本を演奏してみせてもらったりしました。
(今の時代、どこでもすぐ電話・ビデオ通話が当たりまえで、メッセージとかでなく手っ取り早く電話!が何しろインド流です。。)

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撮影:泉山美代子


Sufi Song

彼女の大きな特徴として、Sufi KalamというSufiの詩を歌う、ということがあります。

Sufi とは、自我を排除し、愛と献身を伴う直接的な行い(修行)の中で真実を見出そうとする思想です。学術的には諸説あるのかもしれませんが、音楽を通して見出そうというのはそういうことだそうです。

彼女の歌う古典曲の詩もそうですし、その他様々なスタイルの曲もSufiの詩です。

そもそも歌を知らなければ演奏なんてできない。全くそういう世界です。

マリナジーの知人のタブラ奏者に助けてもらいながら練習を重ねましたが、形だけなぞっても、本番でヴォーカリストの要求が読みきれない瞬間もありました。


究極的に教わったこと

とにかく通いつめて教わったこと

それは「学ぶ」ということがどういうことか、ということです。

それは決して師弟関係という美しい有り様についてだけでなく、それ以上にもっともっと貪欲で泥臭いものであるということです。

彼女がどれだけの困難や絶望を乗り越えて、それでも生き残り、今まだ音楽を貪欲に学び続けているか、また彼女の師匠であるパンディット・ジャスラジがどれだけ困難な幼少期を経て音楽を学んできたか、それらを本当に理解できるわけなどありませんが、その一端のお話を色々と聴かせてくれました。

「学ぶ」という行為は「学び続ける」という終わりのない献身であり、人生を捧げること。そこには究極的には誰にも介入はできないし、誰とも同行したり共有できるようなものでもない。


学んでいる過程というのは、孵化する前のサナギのようなもの。

とても無防備で危険にさらされている状態でもある。

妨害する人間も悪くいう人間もいる。

だから「学び続ける」ためには本当に賢くならないといけない。

「カズト、もっともっと学びなさい」


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それは

チョーさんの言葉と同じものだ。

本当に学んでいくためにはもっと賢くなれ!


チョーさん来日

いよいよ今週末に迫っています。

今回のライブは、10/14(金)、15(土)の2公演のみ。

そしてグループレッスンが、10/10(祝)、11(火)の2本です。
※残席わずか!10/10 が2席、10/11 が1席のみとなりました

非常に限られた機会になってしまいますが、ぜひチョーさんの音・音楽を、どこかで実際に体感してほしいと思います。

音楽は、体験することでしかやっぱり伝わりません。

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10/14 (金) ライブ 渋谷・UPLINK

恒例となりつつある「インド音楽トーク&ライブ」
今回はナビゲーターのサラーム海上氏の友人でもあるチョーさんの
スペシャルバージョンで開催

10/15 (土) ライブ 錦糸町・ささやカフェ

日本を代表するカレー&スパイス伝道師 渡辺玲氏とささやカフェによる
ヴィーガンインド料理付きのスペシャルライブ

10/10 (祝), 11(火) タブラグループレッスン(代々木・下北沢)

※残席わずか!10/10 が2席、10/11 が1席のみとなりました
チョーさん来日に合わせて、今回も特別にグループレッスンを開催!
タブラは言葉。最も重要なことは「本来の音」を知り「音の出し方」を知ること
チョーさんのお手本を実際に間近で聴いて見て学べます

ネイティヴでありながら、丁寧でユニークな指導が出来るのもチョーさんならではのものです
この点は、本当に他の誰にも真似できない凄いところです


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アルナングシュ・チョウドリィ来日公演 再び!グループレッスンも開催します!

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チョーさんの来日目前!

いよいよ今週末にはチョーさんが再来日します!

今回の来日では、ライブが2本、グループレッスンが2本のみとなっています。

どの公演も、一味違った魅力で楽しめますのでどうぞお見逃しなく!

 


=アルナングシュ・チョウドリィ来日公演 =

詳細:http://tablatablatabla.wixsite.com/japantour

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10/14 (金) ライブ 渋谷・UPLINK

恒例となりつつある「インド音楽トーク&ライブ」
今回はナビゲーターのサラーム海上氏の友人でもあるチョーさんの
スペシャルバージョンで開催

10/15 (土) ライブ 錦糸町・ささやカフェ

日本を代表するカレー&スパイス伝道師 渡辺玲氏とささやカフェによる
ヴィーガンインド料理付きのスペシャルライブ

10/10 (祝), 11(火) タブラグループレッスン(代々木・下北沢)

※残席わずか!10/10 が2席、10/11 が1席のみとなりました!
チョーさん来日に合わせて、今回も特別にグループレッスンを開催!
タブラは言葉。最も重要なことは「本来の音」を知り「音の出し方」を知ること
チョーさんのお手本を実際に間近で聴いて見て学べます
ネイティヴでありながら、丁寧でユニークな指導が出来るのもチョーさんならではのものです

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ディプトニル初来日ツアー終了!体感することでしか得られないもの

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濃密な一ヶ月間

ツアー日程が全て終了しました。ディプトニルと企画の木村さんも無事にインドに帰国されたようです。

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撮影:松尾義正

ツアー企画の木村さんからお話をいただいてから約半年、今回は企画主催を2本、その他公演のタブラ伴奏を含め4本でディプトニルと共演させていただきました。

各公演にご来場いただきました皆様ありがとうございました。

企画は決して一人では出来ない

HEAT bEAT MUSIC 主催公演では、沢山の方々にご協力いただき開催を実現することができました。

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撮影:松尾義正
会場のマスミ・横尾さん、撮影のシネワークス・松尾さん、田谷さん、演出協力の中田屋・中田正幸さん、中田尚子さん、音響提供のKappa Infinito・関根さんをはじめ、当日も沢山のスタッフに支えていただきました。
皆様、本当にありがとうございました。

ほぼ毎日

ディプトニルが来日してから1ヶ月。

名古屋・大阪公演で東京にいない期間以外は、練習、共演、ワークショップ、打ち合わせ、または公演スタッフとして手伝うなど、ほぼ毎日会って接していました。

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撮影:Noenoe photography
現在のインド音楽を形作った偉人の一人である、ウスタッド・アリ・アクバル・カーン、そして直系家族のアーシシュ・カーンやアミナ・ペレナさんを師として、家族同然に育てられてきたディプトニル。
彼の持つバックグラウンドには、インド音楽の純粋さが純粋なまま受け継がれている、そう思います。そして彼のパーソナリティもまた、とてもピュアなものでした。

過当競争社会、バブル期の現在のインドで、とりわけ彼のような若い世代では、エゴや自己主張が前面に出てくるケースも目立ちますが、そういうのは彼の性分ではないようです。とても稀有な人材でもありますが、それはまた師匠から受け継いだ態度でもあると言っていました。


また彼の音楽に触れたい。

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撮影:Noenoe photography

今回のツアーでは、彼の実力とその音楽の魅力を、全身の細胞レベルで感じていました。

「とにかく学びたい。」

来日前、そして来日してからもそれを伝え続けました。

彼が、タブラ奏者でもある父を持っていたことも、僕にとっては幸運でした。公演の映像を見た父・オシム氏から、電話で具体的アドバイスをいただいたりすることもありました。

それも含めて全てが彼の音楽です。

ぜひ再来日も実現出来たらと思っています。

もっともっとこの特別な音楽環境・空気に触れていたい。また多くの人にも触れてもらいたい。
彼自身、そしてインド音楽の魅力をもっと知ってもらいたいし、また学べる機会ももっともっと作っていきたい。
彼も、音楽は「シェアリング」だと教わってきたと言っていました。
帰国前日の最終日まで練習、率直なアドバイスを得られたり、次へつながるプロジェクトへの種も撒くことが出来ました。

並大抵ではない

ツアー企画というのは並大抵のことではありません。木村吉寛さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました!

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木村さんは現在留学生としてインドに渡り、ディプトニルの父であるオシム氏に師事し、住み込みでシタールの研鑽に励んでいる人です。そんな王道・正道の環境で音楽の修行に打ち込む、これほど正しい学び方はありません。

羨ましい環境だなと思いもしますが、遠回りでも、自分は自分で通って来た道があるからこそ、今気付けていること、巡り会えていることがあるわけです。

とにかく、今回いただいた機会と得られた経験には感謝しかありません。


10月、もう間もなく!

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チョーさんこと、タブラ奏者アルナングシュ・チョウドリィさんが今週末には再び来日します!

チョーさんには、6月の来日時からコーチングを受け、タブラに関するあらゆることを基本から見直してきました。

もちろんまだまだその過程の途中ですが、今回のディプトニルとの公演に当たっても、チョーさんのコーチングがなければ、とても無理だったと思います。

これは前提として認識する必要のあることですが、ディプトニルのように伝統的で正統な環境の中で育ってきた本物のインド音楽奏者と、本当の意味で対等に渡り合うには、とても一代では不可能、何世代かを要するようなレベルの話です。

それでも今回目標としたのは、彼の音楽を彼の音楽として成り立たせる伴奏をするために、最低限何がクリアできなければならないのか、とにかくそこだけに特化し集中して準備をすること。

音楽が成立するギリギリのところまで、捨てられるもの一切を捨て切ること。選択と集中をどこまで突き詰められるかの勝負でした。

その上で、なんとしてでも音楽を成立させるために必死で食らいついていくこと。

実際、彼の演奏のやわらかさ、スピード、音の深さ、緩急や展開の縦横無尽さ、といったものには羽がついているようで、決して決めておいたり固定しておけるようなものではなく、ついていくのは相当なことでした。

余計なものを捨てきれずに身重の状態ではとても無理です。

それでも、練習中や演奏中にも、捨てたはずの欲や誘惑が何度も襲ってくるのがわかりました。その度にチョーさんの言葉を思い出していました。

それは「○○しろ」ではなく「○○してはいけない」というものでした。

一見、制約を加え縛り付けるようなものに聞こえますが、実際には、演奏中の様々な瞬間に応用できるものだということを、感覚として確認することが出来ました。

**

はじめから王道・正道を歩み、学び、成長できる幸運な人というのは、そうそういるものではないと思いますが、

僕の場合は、散々に紆余曲折を経ながらも、なお、今日ここにいる、チョーさんはその大恩人なのです。


チョーさん来日公演

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今回は、10/14,15の2公演のみ。そしてグループレッスンが、10/10,11の2つのみです。

非常に限られた機会になってしまいますが、ぜひどこかでチョーさんの音、音楽を実際に体感してほしいと思います。

音楽は、体験することでしかやっぱり伝わりません。


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9/24(土) ディプトニル来日公演 表参道・nida

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@Noenoe photography
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@Noenoe photography


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表参道にあるヨガスタジオ「nida」が、今回のディプトニル来日ツアーでは2公演主催されています。

そのうちの一つ、9/24(土)の公演でタブラの伴奏をします。

 


『ディプトニル来日公演 サロード演奏会 2016 第2回』

【日時】
2016年9月24日(土)19:00〜(開場18:30)

【会場】nida
渋谷区渋谷4-3-17
(渋谷駅より徒歩12分,表参道駅B1出口より徒歩8分

【プログラム・出演者】
Ⅰ部:シタール演奏(木村吉寛)
Ⅱ部:サロード演奏(ディプトニル)
タブラとともに(第1回:石田紫織,第2回:指原一登)
Ⅲ部:トーク,Q&A

【料金】
前売:3,500円(税込)
当日:4,000円(税込)

【お申し込み・お支払い】
nidaのウェブサイト上からご予約いただけます。
その際,ご希望の人数分の枠をご予約下さいませ。
あるいは,nidayoga@gmail.comまで,
タイトルに「ディプトニル公演申し込み」と明記の上,
お名前,お電話番号,メールアドレス,ご希望の日付とご希望人数をお知らせ下さい。
代金は,銀行振込でお願いいたします。(当日は現金のみ。)
お申し込み受付後,折り返し振込先をお知らせいたします

【キャンセル】
10日前まで全額,4日前まで半額を返金いたします(手数料はお客様負担)。
3日前以降の返金はできませんので,ご承知おきください
小さな会場での臨場感あふれる演奏会です。
一人でも多くの方にお楽しみいただけますよう,ご理解・ご協力をお願いいたします。

 



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ディプトニルによるタブラ伴奏ワークショップ終了!

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@Noenoe photography


Music is practical thing

音楽は、どこかに書いてあったり、初めにノートに書き写したりするものではない。

よく聴いて、よく見て、よく感じて、まずやってみる。

知識は重要ではあるけれど、それが先にあるのではなく、まず「その音」を出すこと。

 


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@Noenoe photography


テーマは「テカ」

タブラの持つそれぞれのボル(音)のキャラクターを知ることから始まり(ここは非常に面白い部分でもありました)、それらの音の連なりが綺麗な「テカ」を生み出すということを、実際にメロディーに合わせて演奏してみることで体感。

※「テカ」… 基本となるリズムフレーズ

また、メロディー奏者にとってタブラの何が大事なのか、どういうアプローチが欲しいのか、同じフレーズを叩きながらどういう風に変化をつけるか、などを一人一人実践してみることで、具体的に体感していきました。

テンポを変えながら、最後には、少しタブラソロのフレーズも加えて、より演奏の実践的な感覚に触れていきました。

 


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@Noenoe photography


大事なことは

バランス。

そのための基礎練習だと。

ものすごく繊細なサロードの響きに間近で触れ、そして、様々なメロディーの変化に合わせてアドバイスをもらいながらタブラを叩けるという機会は、やはり非常に貴重なものになったのではないでしょうか。

ご参加の皆様はありがとうございました。

 


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@Noenoe photography


ディプトニルの来日公演

残り僅かになって参りました。

ディプトニルの演奏は、その人格同様、謙虚で思慮深く愛情に溢れたものです。

高度成長でイケイケの現代インドにありがちな、奇をてらったり、派手なパフォーマンスに偏るといったことはありません。

スウィートで繊細かつ力強くダイナミックな演奏。その振れ幅はとても大きく、インド音楽、サロード演奏の真髄を見せてくれるものであることは間違いありません。
その彼の伴奏が週末にかけて続きます。僕にとっては本当に山場です。

でもこんなに幸せな山場もありません。

ぜひともお越しいただければと思います。

 


▽9/22(木祝) 大塚・マスミ公演
『追悼 師ヴィドゥーシ・アミナ・ペレナ』

 

出演:ディプトニル バッタチャルジー(サロード)、指原一登(タブラ) 
日時:9月22日(木・祝) 開場15:00/開演15:30
会場:マスミ スペースMURO(大塚)
   東京都豊島区巣鴨4丁目5-2
料金:予約:3,000円   当日:3,500円  ペア割:5000円(組み合わせは自由。予約のみ) 
主催:HEAT bEAT MUSIC
予約:mail@kazutosashihara.com

※ディプトニルの来日直前に亡くなられた、師アミナ・ペレナさんに捧げる追悼公演として大事に準備しています。ディプトニルが一番長い時間を近くで過ごした師匠でした。とても慈悲深く愛情に溢れた人で、彼の演奏に大きな影響を与えている方だそうです。

 


▽9/24(土) 表参道・Nida Yoga公演

出演:ディプトニル バッタチャルジー(サロード)、木村吉寛(シタール)、指原一登(タブラ) 
日時:9月24日(土) 開場18:30/開演19:00
会場:Nida Yoga
   東京都 渋谷区渋谷4-3-17
料金:前売:3,500円(税込)当日:4,000円(税込)
主催:Nida Yoga

【お申し込み・お支払い】
nidaのウェブサイト上からご予約いただけます。
その際,ご希望の人数分の枠をご予約下さいませ。
あるいは,nidayoga@gmail.comまで,
タイトルに「ディプトニル公演申し込み」と明記の上,
お名前,お電話番号,メールアドレス,ご希望の日付とご希望人数をお知らせ下さい。
代金は,銀行振込でお願いいたします。(当日は現金のみ。)
お申し込み受付後,折り返し振込先をお知らせいたします

【キャンセル】
10日前まで全額,4日前まで半額を返金いたします(手数料はお客様負担)。
3日前以降の返金はできませんので,ご承知おきください
小さな会場での臨場感あふれる演奏会です。
一人でも多くの方にお楽しみいただけますよう,ご理解・ご協力をお願いいたします。

 



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Zakir Hussain インタビューの衝撃

Category : BLOG

ザキールフセインインタビュー

U-zhaanが聞く!Zakir Hussainインタビュー

http://www-shibuya.jp/sp/feature/006934.php

インタビューを読んでの私見です。


ある重大な事実が

このインタビューからは読み取れる。

インド音楽の中枢にいる人から、日本人(または外国人)がどういうふうに見えていて、インド音楽にとってどういう位置にいる存在であるかという端的な事実だ。
実は君が初めて私のレッスンに来たときも、正直なところタブラをずっと続けていくとは思っていなかったんだ。
たまたま今はタブラに興味があるみたいだけれど、まあそのうちやめてしまうんじゃないかな、と感じていた。そういう人はいっぱいいるからね。
という部分。
「湯沢さんですらそう思われていたのか・・・!?」
もちろん、湯沢さんが不真面目だったり根性がなかったわけではない。
僕の知る限り、湯沢さんほどインド音楽に真摯に取り組み努力している人もいない。
(ザキールジーがインタビューでも触れているタカヒロ(新井孝弘/サントゥール奏者。インド・ムンバイ在住)くんは本当に例外)
センスも能力も全然追いつかないし、その練習量も真似出来るレベルのものではない。
コルカタでは、同じ下宿でそういう背中をずっと見て来ていただけに、上のザキールジーの発言は正直個人的にかなり衝撃的だった。
これがどういうことを表しているかというと、つまり、個人がどうとかいう問題ではなく、日本人を含む外国人が、どれだけインド音楽というものの外側にいるかという事実だ。

もちろん、ザキールジーが意地悪で言っているわけではないことは、その後の発言からも分かる。


現実は何層にも

重なっていて、普通は自分が見えている層しか見えない。

だけど、本当にインド音楽を学ぶ、「タリーム」を得るためには、しかるべき層にある現実と向き合い、受け止めなければならない。その上で努力した場合にのみ、初めて「タリム」を得られる可能性が出てくる。
日本人はインド音楽のものすごく離れた外側にいる。

日本人は、とか外国人は、とかいう括りは、真理としては本当は正しくない。

だけど、その括りを超えられるかどうかは、この認識からスタート出来るかどうか次第だ。

そうでなければ、間違った層をぐるぐると回り続けているだけで、一生近づけることもない。


ネガティブとポジティブ

前にも書いたことがあるけど、こういう認識は全くネガティブなことではない。

むしろ、お花畑ではない現実世界を、どう生きるかというプロセスにすぎない。

自分がどこにいて、どこを歩いていくのか。


「タリーム」

以前Facebookに、NYの兄弟弟子の動画をシェアして投稿した内容

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『本当の知識と智慧は、師との繋がりが生まれた時に初めて得ることができる。 師匠から得られるフレーバー、それを「タリーム」という。』
Pt. Anindo Chatterjee

これが全て。これが得られなければ、その伝統の延長線上にはいないということ。。

ずっと考えてはいるけれど、そこまで辿り着くということは、自分自身の現状から見れば、正直とてつもなく遠く困難なものにも見える。。

NYに住む兄弟弟子は、NYに師匠の学校を創り、毎年数ヶ月間招聘することによって、「タリーム」を得ることと、その機会を人とシェアしていくことを実現している。

数年前に彼から初めて学校のことを聞いたときは、師匠を数ヶ月も独占するために学校をやるなんて、強欲だしなんて自己主張が強いんだろうと正直思ってしまったことを覚えている。

でもこれは、今ディプトニル来日に際して触れている、かつてアメリカ人が、アリ・アクバル・カーンをカリフォルニアに引き留めることに成功したこととリンクして見えてくる。

アメリカ人と一括りにしてはいけないかもしれないけど、師であれ何であれ、お上に盲目的に従うことを美徳としがちな日本人が見習うべきことが、ここには確かにあるのではないかと思う。

インド音楽がこの国で発展しない理由も見えてくる。

本質は自分で取りに行く。

本当の学びとはそういうことだ。

賢明な師はそれを認め智慧をシェアする。


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