ディプトニル初来日ツアー終了!体感することでしか得られないもの

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ディプトニル初来日ツアー終了!体感することでしか得られないもの

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濃密な一ヶ月間

ツアー日程が全て終了しました。ディプトニルと企画の木村さんも無事にインドに帰国されたようです。

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撮影:松尾義正

ツアー企画の木村さんからお話をいただいてから約半年、今回は企画主催を2本、その他公演のタブラ伴奏を含め4本でディプトニルと共演させていただきました。

各公演にご来場いただきました皆様ありがとうございました。

企画は決して一人では出来ない

HEAT bEAT MUSIC 主催公演では、沢山の方々にご協力いただき開催を実現することができました。

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撮影:松尾義正
会場のマスミ・横尾さん、撮影のシネワークス・松尾さん、田谷さん、演出協力の中田屋・中田正幸さん、中田尚子さん、音響提供のKappa Infinito・関根さんをはじめ、当日も沢山のスタッフに支えていただきました。
皆様、本当にありがとうございました。

ほぼ毎日

ディプトニルが来日してから1ヶ月。

名古屋・大阪公演で東京にいない期間以外は、練習、共演、ワークショップ、打ち合わせ、または公演スタッフとして手伝うなど、ほぼ毎日会って接していました。

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撮影:Noenoe photography
現在のインド音楽を形作った偉人の一人である、ウスタッド・アリ・アクバル・カーン、そして直系家族のアーシシュ・カーンやアミナ・ペレナさんを師として、家族同然に育てられてきたディプトニル。
彼の持つバックグラウンドには、インド音楽の純粋さが純粋なまま受け継がれている、そう思います。そして彼のパーソナリティもまた、とてもピュアなものでした。

過当競争社会、バブル期の現在のインドで、とりわけ彼のような若い世代では、エゴや自己主張が前面に出てくるケースも目立ちますが、そういうのは彼の性分ではないようです。とても稀有な人材でもありますが、それはまた師匠から受け継いだ態度でもあると言っていました。


また彼の音楽に触れたい。

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撮影:Noenoe photography

今回のツアーでは、彼の実力とその音楽の魅力を、全身の細胞レベルで感じていました。

「とにかく学びたい。」

来日前、そして来日してからもそれを伝え続けました。

彼が、タブラ奏者でもある父を持っていたことも、僕にとっては幸運でした。公演の映像を見た父・オシム氏から、電話で具体的アドバイスをいただいたりすることもありました。

それも含めて全てが彼の音楽です。

ぜひ再来日も実現出来たらと思っています。

もっともっとこの特別な音楽環境・空気に触れていたい。また多くの人にも触れてもらいたい。
彼自身、そしてインド音楽の魅力をもっと知ってもらいたいし、また学べる機会ももっともっと作っていきたい。
彼も、音楽は「シェアリング」だと教わってきたと言っていました。
帰国前日の最終日まで練習、率直なアドバイスを得られたり、次へつながるプロジェクトへの種も撒くことが出来ました。

並大抵ではない

ツアー企画というのは並大抵のことではありません。木村吉寛さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました!

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木村さんは現在留学生としてインドに渡り、ディプトニルの父であるオシム氏に師事し、住み込みでシタールの研鑽に励んでいる人です。そんな王道・正道の環境で音楽の修行に打ち込む、これほど正しい学び方はありません。

羨ましい環境だなと思いもしますが、遠回りでも、自分は自分で通って来た道があるからこそ、今気付けていること、巡り会えていることがあるわけです。

とにかく、今回いただいた機会と得られた経験には感謝しかありません。


10月、もう間もなく!

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チョーさんこと、タブラ奏者アルナングシュ・チョウドリィさんが今週末には再び来日します!

チョーさんには、6月の来日時からコーチングを受け、タブラに関するあらゆることを基本から見直してきました。

もちろんまだまだその過程の途中ですが、今回のディプトニルとの公演に当たっても、チョーさんのコーチングがなければ、とても無理だったと思います。

これは前提として認識する必要のあることですが、ディプトニルのように伝統的で正統な環境の中で育ってきた本物のインド音楽奏者と、本当の意味で対等に渡り合うには、とても一代では不可能、何世代かを要するようなレベルの話です。

それでも今回目標としたのは、彼の音楽を彼の音楽として成り立たせる伴奏をするために、最低限何がクリアできなければならないのか、とにかくそこだけに特化し集中して準備をすること。

音楽が成立するギリギリのところまで、捨てられるもの一切を捨て切ること。選択と集中をどこまで突き詰められるかの勝負でした。

その上で、なんとしてでも音楽を成立させるために必死で食らいついていくこと。

実際、彼の演奏のやわらかさ、スピード、音の深さ、緩急や展開の縦横無尽さ、といったものには羽がついているようで、決して決めておいたり固定しておけるようなものではなく、ついていくのは相当なことでした。

余計なものを捨てきれずに身重の状態ではとても無理です。

それでも、練習中や演奏中にも、捨てたはずの欲や誘惑が何度も襲ってくるのがわかりました。その度にチョーさんの言葉を思い出していました。

それは「○○しろ」ではなく「○○してはいけない」というものでした。

一見、制約を加え縛り付けるようなものに聞こえますが、実際には、演奏中の様々な瞬間に応用できるものだということを、感覚として確認することが出来ました。

**

はじめから王道・正道を歩み、学び、成長できる幸運な人というのは、そうそういるものではないと思いますが、

僕の場合は、散々に紆余曲折を経ながらも、なお、今日ここにいる、チョーさんはその大恩人なのです。


チョーさん来日公演

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今回は、10/14,15の2公演のみ。そしてグループレッスンが、10/10,11の2つのみです。

非常に限られた機会になってしまいますが、ぜひどこかでチョーさんの音、音楽を実際に体感してほしいと思います。

音楽は、体験することでしかやっぱり伝わりません。


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ディプトニルによるタブラ伴奏ワークショップ終了!

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@Noenoe photography


Music is practical thing

音楽は、どこかに書いてあったり、初めにノートに書き写したりするものではない。

よく聴いて、よく見て、よく感じて、まずやってみる。

知識は重要ではあるけれど、それが先にあるのではなく、まず「その音」を出すこと。

 


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@Noenoe photography


テーマは「テカ」

タブラの持つそれぞれのボル(音)のキャラクターを知ることから始まり(ここは非常に面白い部分でもありました)、それらの音の連なりが綺麗な「テカ」を生み出すということを、実際にメロディーに合わせて演奏してみることで体感。

※「テカ」… 基本となるリズムフレーズ

また、メロディー奏者にとってタブラの何が大事なのか、どういうアプローチが欲しいのか、同じフレーズを叩きながらどういう風に変化をつけるか、などを一人一人実践してみることで、具体的に体感していきました。

テンポを変えながら、最後には、少しタブラソロのフレーズも加えて、より演奏の実践的な感覚に触れていきました。

 


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@Noenoe photography


大事なことは

バランス。

そのための基礎練習だと。

ものすごく繊細なサロードの響きに間近で触れ、そして、様々なメロディーの変化に合わせてアドバイスをもらいながらタブラを叩けるという機会は、やはり非常に貴重なものになったのではないでしょうか。

ご参加の皆様はありがとうございました。

 


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@Noenoe photography


ディプトニルの来日公演

残り僅かになって参りました。

ディプトニルの演奏は、その人格同様、謙虚で思慮深く愛情に溢れたものです。

高度成長でイケイケの現代インドにありがちな、奇をてらったり、派手なパフォーマンスに偏るといったことはありません。

スウィートで繊細かつ力強くダイナミックな演奏。その振れ幅はとても大きく、インド音楽、サロード演奏の真髄を見せてくれるものであることは間違いありません。
その彼の伴奏が週末にかけて続きます。僕にとっては本当に山場です。

でもこんなに幸せな山場もありません。

ぜひともお越しいただければと思います。

 


▽9/22(木祝) 大塚・マスミ公演
『追悼 師ヴィドゥーシ・アミナ・ペレナ』

 

出演:ディプトニル バッタチャルジー(サロード)、指原一登(タブラ) 
日時:9月22日(木・祝) 開場15:00/開演15:30
会場:マスミ スペースMURO(大塚)
   東京都豊島区巣鴨4丁目5-2
料金:予約:3,000円   当日:3,500円  ペア割:5000円(組み合わせは自由。予約のみ) 
主催:HEAT bEAT MUSIC
予約:mail@kazutosashihara.com

※ディプトニルの来日直前に亡くなられた、師アミナ・ペレナさんに捧げる追悼公演として大事に準備しています。ディプトニルが一番長い時間を近くで過ごした師匠でした。とても慈悲深く愛情に溢れた人で、彼の演奏に大きな影響を与えている方だそうです。

 


▽9/24(土) 表参道・Nida Yoga公演

出演:ディプトニル バッタチャルジー(サロード)、木村吉寛(シタール)、指原一登(タブラ) 
日時:9月24日(土) 開場18:30/開演19:00
会場:Nida Yoga
   東京都 渋谷区渋谷4-3-17
料金:前売:3,500円(税込)当日:4,000円(税込)
主催:Nida Yoga

【お申し込み・お支払い】
nidaのウェブサイト上からご予約いただけます。
その際,ご希望の人数分の枠をご予約下さいませ。
あるいは,nidayoga@gmail.comまで,
タイトルに「ディプトニル公演申し込み」と明記の上,
お名前,お電話番号,メールアドレス,ご希望の日付とご希望人数をお知らせ下さい。
代金は,銀行振込でお願いいたします。(当日は現金のみ。)
お申し込み受付後,折り返し振込先をお知らせいたします

【キャンセル】
10日前まで全額,4日前まで半額を返金いたします(手数料はお客様負担)。
3日前以降の返金はできませんので,ご承知おきください
小さな会場での臨場感あふれる演奏会です。
一人でも多くの方にお楽しみいただけますよう,ご理解・ご協力をお願いいたします。

 



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【ディプトニル来日】アリ・アクバル・カーンの言葉「毎日続けてほしいことがある」

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ディプトニルが、師ウスタッド・アリ・アクバル・カーンから直接聞いたという言葉を教えてくれました。

皆さんにもシェアさせていただきたいと思います。

まだ幼い時、師は僕にこう訊きました。練習は1日に何回しているんだい?

2回です、と僕は答えました。

すると師はこう語りかけてきました。

朝昼晩と1日に3回ご飯を食べるように、練習も1日に3回しないと駄目だよ。

楽器の音を鳴らすと、体や心が浄化されて綺麗になるんだ。

今は学校の勉強が忙しくて、どうしても十分に練習できない時もあるかもしれない。

そんな時は、一度全ての弦をはじいて音を鳴らすだけでもいいから。

そして毎日続けてほしい事がある。

朝起きたら、まず楽器をつま弾いて、正確な音を耳に入れてほしいんだ。

そして、夜眠る前にも同じように正確な音を耳に入れることだよ。


▽2016年9月22日(木祝)-マスミ公演-

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【出演】ディプトニル・バッタチャルジー(サロード)
    指原一登(タブラ)
【時間】開場 14:30 開演 15:00
【場所】マスミ スペースMURO・大塚 東京都豊島区巣鴨4丁目5-2
【料金】予約 3000円 当日 3500円 ペア 5000円(2名様料金 要予約)
【予約・問合】ご予約・お問い合わせ: mail@kazutosashihara.com 090-4201-6885(さしはら)

来日オフィシャルサイト: dwiptanilbhattacharjee-japantour.tumblr.com

 


▽2016年9月19日(月祝)  タブラ伴奏ワークショップ

【概要】
「Theka(テカ)」と呼ばれる基本のリズムを中心に、メロディ奏者の演奏に合わせた、より音楽的な伴奏の基本を学びます。
・テカの基本的な音の意味やそれぞれの音の方向性
・バンディッシュ(曲)それぞれに合わせたアプローチ
教科書や文字情報からでは決して学べない、最も重要かつ実践的な内容になります。
経験・レベルは問いません。

【出演】講師:ディプトニル・バッタチャルジー
ナビゲーター・伴奏:指原一登
通訳・サポート:木村吉寛
【時間】15:00〜17:00
【場所】都内(ご予約後にご連絡いたします。新宿近辺の予定です。)
【料金】6000円  ※限定10名(要楽器持参)
【主催】HEAT bEAT MUSIC
【予約・問合せ】mail@kazutosashihara.com

 

ディプトニル・バッタチャルジー:サロード奏者

1990年生まれ。インド、コルカタ出身。音楽家の家庭に生まれる。
幼少より著名なサロード奏者Prof. Dhyanesh Khanの弟子である父Sri Ashim Bhattacharjeeにサロードを習い始める。最年少で、現代インド音楽を形作った最も有名なインド音楽家、故Ud. Ali Akbar Khanの弟子になる 。
現在もUd. Ali Akbar Khanの長男であるサロードの巨匠Ud. Aashish Khan、娘Smt.Ameena Perera、Sri Alam Khan、各氏のもとで研鑽を積んでいる。
スールナンダン・バラティからスールマニ賞を受賞。オールインディアレディオにゲストパフォーマーとして出演。Ud. Aashish Khanとも共演するなどインド国内を中心に精力的に演奏活動をしている。今後の更なる活躍が期待される若手演奏家。2016年9月初来日公演。


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9/19(月祝) ディプトニル来日特別企画「タブラ伴奏ワークショップ」

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ディプトニルの来日特別企画

5歳で伝説的な音楽家ウスタッド・アリ・アクバル・カーンに弟子入りを許され、彼のサロードを受け継いだ逸材『ディプトニル・バッタチャルジー』初来日!

来日特別企画として、タブラ向けの伴奏ワークショップを開催します!

彼の父であり、師でもあるアシム・バッタチャルジーは、著名なサロード奏者である一方、なんと!長年タブラをPt.オニンド・チャッタルジー師匠に学んでもいる人でした。

ディプトニルによる今回のワークショップは、単にメロディ奏者によるワークショップというだけでなく、タブラとアンサンブルについても、今までにないより掘り下げた内容になるでしょう。

貴重な学びのシェアになることだけは間違いありません。

【日時】

2016年9月19日(月祝) 15:00〜17:00

【概要】

「Theka(テカ)」と呼ばれる基本のリズムを中心に、メロディ奏者の演奏に合わせた、より音楽的な伴奏の基本を学びます。

・テカの基本的な音の意味やそれぞれの音の方向性

・バンディッシュ(曲)それぞれに合わせたアプローチ

教科書や文字情報からでは決して学べない、最も重要かつ実践的な内容になります。

経験・レベルは問いません。

【出演】

講師:ディプトニル・バッタチャルジー

ナビゲーター・伴奏:指原一登

通訳・サポート:木村吉寛

【場所】

都内(ご予約後にご連絡いたします。新宿近辺の予定です。)

【料金】

6000円  ※限定10名(要楽器持参)

【主催】HEAT bEAT MUSIC

【予約・問合せ】mail@kazutosashihara.com

【来日オフィシャルサイト】

http://dwiptanilbhattacharjee-japantour.tumblr.com

ご質問、不明点などがありましたら、遠慮なくご連絡ください。


ディプトニル・バッタチャルジー:サロード奏者

1990年生まれ。インド、コルカタ出身。音楽家の家庭に生まれる。
幼少より著名なサロード奏者Prof. Dhyanesh Khanの弟子である父Sri Ashim Bhattacharjeeにサロードを習い始める。最年少で、現代インド音楽を形作った最も有名なインド音楽家、故Ud. Ali Akbar Khanの弟子になる 。
現在もUd. Ali Akbar Khanの長男であるサロードの巨匠Ud. Aashish Khan、娘Smt.Ameena Perera、Sri Alam Khan、各氏のもとで研鑽を積んでいる。
スールナンダン・バラティからスールマニ賞を受賞。オールインディアレディオにゲストパフォーマーとして出演。Ud. Aashish Khanとも共演するなどインド国内を中心に精力的に演奏活動をしている。今後の更なる活躍が期待される若手演奏家。
2016年9月初来日公演。


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目的を諦めないために手段を諦める

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諦める?

目的を諦めないために手段を諦める
元陸上400メートルハードルの為末大さんの言葉。

 

一般的に、「諦める」という言葉にはネガティブな印象を持つ人が多いと思います。

この言葉は、『諦める力』という為末さんの著書にあるものです。

 

本の内容も素晴らしいと思いますが、
個人的には、よりこの言葉にピンと来るものがあります。

 

その意味を端的に表現すると、
固執している間違った手段を諦めて、目的のためにもっと正しい手段を選択する
ということです。

 

文章にしてしまうとひどく当たり前に思えることですが、
人間、今現在自分の一所懸命やっていることが間違っている
(または向いていない。何れにしても選択として間違っている)
と認めることは、中々に困難です。

 

間違いを認められたとしても、その時点では、
何がもっと正しい選択なのかを知ることは更にまた困難です。
正しかったかどうかの結果は、当然ずっと後になってからでないと分かりません。

 

僕自身、この2年間はずっとこの過程の中にあったと言えます。
そして、現在地点こそだいぶ変わりましたが、
まだ過程の中にいることには変わりはありません。

 


大海のような

と、よく形容されるインド音楽ですが、
それは現実にその通りです。

その中を、タブラで現実的に泳ぎ渡っていく必要があるわけです。

 

歴史の中で、偉大な音楽家たちが、
広く深く豊かに広げてきた大海の
一番深く波の高いところで更に身を削り凌ぎを削っているところに、
市民プールで泳ぎ方を覚えただけの人間が行くのはどう考えても無謀です。

 

そうではなく、まず海での泳ぎ方を覚えること。

 

当たり前といえば当たり前過ぎる話ですが、
海で泳ぐことと、プールで泳ぐことはそもそもまったく別物です。

プールでも溺れることはあっても、潮に流され遭難することも、
嵐やサメに襲われることもありません。

市民プールで、いくら大海原を渡る夢を見ていても、
また、いくら安全なプールで上手く泳げるようになってみても、
海を泳ぎ渡れるようには一生なれないのです。

 

インド音楽は、市民プールではなく大海であり、
道路でいえば自動車教習所ではなく、F1サーキットのようなものです。

どういうことかというと、

はじめからやり方が違う。
 そもそも、そういうことです。

 

先の為末さんの本の中でも、競技においては
世界を目指すのと、日本一を目指すのとでは、はじめからやり方が違うと。

チョーさんの

昨年の来日前に、こんな記事を書いていました。

 

今からすれば、思い上がりも大概にしろと言いたくなるような意識が見て取れます。。

「知らない」とは恐ろしいことですが、
「知らないまま」でいることはもっともっと恐ろしいことです。

はじめから泳ぎ方を「知っている」人間はいない。
でも、泳ぎ方を「知らない」まま泳ぎだすのは間違っている。

 

今年6月のチョーさんの来日で、ようやく海での基本的な泳ぎ方を教わり、
それはつまり「はじめから違う」やり方だったのです。

 

記事『またタブラに出会えた』にも書いている、

チョーさんから学んだことこそ

目的を諦めないために手段を諦める

目的のために、より正しい選択をする

ことそのものでした。

 


9月には、

大海の真ん中に向けて全速力で泳いでいるような
若手気鋭のサロード奏者・ディプトニル来日公演があります。

チョーさんから3ヶ月
とんでもないことにも思えますが、
そこに環境と目標を合わせていく設定をしたことと、
そこへ向かう現実的な手段を掴んだことで、
淡々とした道が目の前にあるだけのようにも見え方が変わってきています。

来日公演に向けて

ディプトニルとのコミュニケーションも取れてきています。
彼の背景にあるインド音楽についても、徐々にご紹介していきたいと思います。

 

▽2016年9月22日(木祝)-マスミ公演-

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【出演】ディプトニル・バッタチャルジー(サロード)
    指原一登(タブラ)
【時間】開場 14:30 開演 15:00
【場所】マスミ スペースMURO・大塚 東京都豊島区巣鴨4丁目5-2
【料金】予約 3000円 当日 3500円 ペア 5000円(2名様料金 要予約)
【予約・問合】ご予約・お問い合わせ: mail@kazutosashihara.com 090-4201-6885(さしはら)

来日オフィシャルサイト: dwiptanilbhattacharjee-japantour.tumblr.com
 
 
ディプトニル・バッタチャルジー:サロード奏者
1990年生まれ。インド、コルカタ出身。音楽家の家庭に生まれる。
幼少より著名なサロード奏者Prof. Dhyanesh Khanの弟子である父Sri Ashim Bhattacharjeeにサロードを習い始める。最年少で、現代インド音楽を形作った最も有名なインド音楽家、故Ud. Ali Akbar Khanの弟子になる 。
現在もUd. Ali Akbar Khanの長男であるサロードの巨匠Ud. Aashish Khan、娘Smt.Ameena Perera、Sri Alam Khan、各氏のもとで研鑽を積んでいる。
スールナンダン・バラティからスールマニ賞を受賞。オールインディアレディオにゲストパフォーマーとして出演。Ud. Aashish Khanとも共演するなどインド国内を中心に精力的に演奏活動をしている。今後の更なる活躍が期待される若手演奏家。2016年9月初来日公演。

 


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9/22(木祝) ディプトニル来日 -マスミ公演- 詳細

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2016年 9月 インド・コルカタより初来日!!!

インド音楽の次世代を代表する期待の若手演奏家
サロード奏者・ディプトニル・バッタチャルジー!伝説の音楽家・故ウスタッド・アリ・アクバル・カーンに
最年少で弟子入りを許された逸材!サロードとは、深く重厚感のある甘美な音色が特徴の楽器伝説の音楽家から受け継いだ音、今ここで生まれる音楽、
今を生きるディプトニルのサロード演奏

自然と集中力を高めてくれるマスミの和紙空間が、
再び響きの音世界を演出します!

どうぞご期待ください!


▽2016年9月22日(木祝)-マスミ公演-

【出演】ディプトニル・バッタチャルジー(サロード)
指原一登(タブラ)
【時間】開場 14:30 開演 15:00
【場所】マスミ スペースMURO(大塚)
東京都豊島区巣鴨4丁目5-2
【料金】予約 3000円 当日 3500円
ペア 5000円(2名様料金 要予約)
【主催】HEAT bEAT MUSIC
【予約・問合】 mail@kazutosashihara.com
090-4201-6885(さしはら)

Facebookイベントページも出来ました!
ページで参加を押していただいてもご予約いただけます。
確認のメッセージを、Facebook上でこちらから送らせていただきます。
(直接繋がっていらっしゃらない方は、メッセージボックスのフィルター機能にご注意ください。)


ディプトニル・バッタチャルジー:サロード奏者

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1990年生まれ。インド、コルカタ出身。音楽家の家庭に生まれる。
幼少より、著名なサロード奏者Prof. Dhyanesh Khanの弟子である、父Sri Ashim Bhattacharjeeにサロードを習い始める。
年少で、現代インド音楽を形作った最も有名なインド音楽家、故Ud. Ali Akbar Khanの弟子になる 。
現在もUd. Ali Akbar Khanの長男であるサロードの巨匠Ud. Aashish Khan、娘Smt.Ameena Perera、Sri Alam Khan、各氏のもとで研鑽を積んでいる。
スールナンダン・バラティからスールマニ賞を受賞。オールインディアレディオにゲストパフォーマーとして出演。Ud. Aashish Khanとも共演するなどインド国内を中心に精力的に演奏活動をしている。今後の更なる活躍が期待される若手演奏家。
2016年9月初来日公演。
https://www.facebook.com/dwiptanil

 

指原一登: タブラ奏者
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HEAT bEAT MUSIC 主宰。

タブラを、巨匠 Pt.Anindo Chatterjee、Anubrata Chatterjee氏に師事。
また、Arunangsh Chaudhury氏に指導を受けている。
「今ここで生まれる音楽」として作り上げられて行くインド音楽の無限の可能性に惚れ込み、その追求を自身のメインフィールドとして活動している。インドや海外ともオープンで積極的な交流をしていける環境を構築・実現していくべく、精力的な活動を展開中。
主宰するHEAT bEAT MUSICでは、アーティスト招聘、公演企画、ワークショップ企画などの制作等に力を入れている。
来日アーティスト、国内外で活躍する演奏家・舞踊家と多数共演。
インド、パキスタンなど各国大使館演奏。TVラジオ番組出演等。
kazutosashihara.com

 


来日ツアーオフィシャルサイト


dwiptanilbhattacharjee-japantour.tumblr.com

当公演はもちろん、ディプトニル来日ツアー全情報を網羅するオフィシャルサイトが出来ました!
コンテンツも今後増えていく予定です。

ツアー企画の来日実行委員会へのお問い合わせ先はこちらになります。

https://youtu.be/7iTpEE09Ohs


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「中丸一人オーケストラ」にタブラが登場しました。

Tags :

Category : BLOG , NEWS

中丸オーケストラ.4

日テレ「シューイチ」

「KAT-TUN中丸雄一、一人オーケストラへの道」というコーナーに参加させていただきました。
http://www.ntv.co.jp/shu-ichi/majisuka/

 


中丸さん

今回始めてタブラに触ったにも関わらず、

とても飲み込みが早くて、

情報の整理とポイントの押さえ方がうまいなぁと終始感心させられました。

他にもハピドラム、ベトナムの弦楽器ダンバウという難しい楽器なども
器用に習得していっていて、

さすがジャニーズ!トップアイドル!センスと才能が違う!

とか思ったりしたのですが、、

でも、、

中丸さんの努力家の側面も知るにつけ、

やっぱりそれだけじゃないなあと。。

 

すごい集中力でタブラを練習する横顔を見ながら

ああ、やっぱりかっこいい人だなあと思いました。

 

中丸オーケストラ.1


「タブラ」が

こうして人気コーナーで取り上げられ、
沢山の人たちに認知していただける機会をいただけたことは非常に有難いことです。

中丸さん、番組スタッフの方々、また番組をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました!


もっともっと

タブラの魅力を沢山の人に知っていただけたらいいなと思っています。

 


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7/3(日) 日本テレビ「シューイチ」出演

Category : BLOG , NEWS

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7/3(日) 放送

日本テレビ情報番組「シューイチ」に少しだけ出演します。
内容については番組を見てのお楽しみになりますが、某人気コーナーにてある企画のお手伝いをさせていただいています。

良かったら是非ご覧ください!

 

【放映予定】
7/3(日) 7:30〜9:55
NTV「シューイチ」
http://www.ntv.co.jp/shu-ichi/

▽関東渇水ダム現場を取材▽メニューが多い人気店でなぜか日の目を浴びない「逸品」▽嵐いきものがかり桑田佳祐きゃりー関ジャニHKT三代目…歌の祭典MUSICDAYに密着▽中丸挑戦!珍楽器オーケストラ課題曲は「上を向いて歩こう」▽家族で守る匠の技 #shu1tv


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またタブラに出会えた

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「ふたたび」でも「たしかに」またタブラに出会えた実感がある。

先日のタブラ奏者・アルナングシュ・チョウドリィ来日。

またタブラに出会えた実感。

それは、チョーさんの来日中、本腰を入れてレッスンをつけてもらったことによるもの。

 

Sashi、まず君は決定的に思い切った決断をしなくてはならないよ。

これは数回のレッスンでヒントをもらって直せるようなレベルの話ではない。

10年間染み付いた叩き方と練習法を変えていくためには、
全く新しいフレッシュな意識で、
全く新しいフレッシュな方法で徹底的に取り組まなくてはならない。
いま囚われている意識は、一度捨てる必要がある。
新しいトレーニングのための時間も最大限必要だし、
真っさらな意識で私を信用してくれなくては出来ない。
教えるに当たって、無垢な人間を教えるのと違い、
癖のついた人間を教えるのは並大抵のことではない。

 本気で取り組む覚悟はあるのか?

今までの全てを捨てろという意味ではないけれど、
全ては一旦脇に置いておく必要がある。
少なくとも1年から数年。今ままで習ったフレーズも何も。
高名な師匠を持つ事はいいことだし、それは父親を持つようなものだ。
一生変わるものではない。
ただ、師匠のところへ学びに行き、そのフレーズを演奏するために必要な準備が最初の段階で抜け落ちてしまっている。
原因は君自身にもあるだろうし色々あるだろう。
でも、そんなことはどうだっていい。
この先、現実的に師匠から学んでいくためにせよ、
現実的に生きていくためにせよ、
何れにしても、もっと根本的なところで演奏に対する土台をしっかり固めないといけない。
師匠であれ、父親であれ、先生であれ、
誰も現実的に生き残っていく方法を教えてくれるわけではない。
私も、父親には音楽を仕事にすることに猛反対されたし、
師匠にもコルカタからデリーへ行くことには反対されしばらく許してもらえなかった。
現実的にどうやっていくかは自分が決めることだ。
現実的に必要なトレーニングも自分自身でやっていくしかないんだ。
とにかく今やっているフレーズや練習は一度脇へ置いて、
もっともっと基本的なところを明確に徹底的に、
時間をかけてやっていく必要がある。
最初のレッスンで、現実的にタブラを続けていくためには、
どう取り組む必要があるのかを諭された。


君の選択だ

私はグル(師匠)になりたいと思ったことはない。
それは私の仕事ではない。私の仕事は演奏家だ。
ステージで演奏することでその喜びを皆と分かち合うことが仕事だし、それがただ好きなだけだ。
音楽を愛しているし、音楽を愛する人を愛している。
だからSashi、君の置かれた状況は想像できるし理解出来る。
そして手を差し延べることもできる。
何が君の問題なのかは見えるし、それで苦しんでいるのも分かる。私にはそれを取り除くことができるし、その自信もある。
それはスポーツのトレーナーやコーチのするように、
現実的なプロセスのものだ。
私のスタイルは言ってみれば「コーチ」だ。
これはジョークなんかじゃない。
観光でいいのなら別だけど、
インドに10年も通ってどれだけの時間とお金を投資してきたのか、
私だってジョークでレッスンなんか出来ないよ。
音楽には何ひとつ間違いなんかない。
どんなレベルであれ、それで自分がハッピーならそれでいいんだ。
今のやり方でハッピーならそれでいい。
でもそうでないのなら、問題を解決する方法はあるし、
していく必要がある。
ひとつひとつ積み上げいくんだ。
ただし、じっくり時間をかけて。
でもどの道を選ぶかはSashi、君の選択だ。
いままで通りだって全然構わないんだ。
どうしたいのか決断を聞かせてくれ。

何も異論はなかった。

それこそが、今の自分に必要な最後の1ピースだと知っていたからだ。
タブラを始めて10年で前へ進めなくなり、
次の10年を目標に、すでに方向転換しリスタートしてきたけど、
本当の核心の核心はまだリスタートできていないことが分かっていた。

 

諦めるのは簡単だよ。諦めることはいつだって出来る。
誰でも私だっていつだって諦められる。
でもなぜ諦めることがある?
音楽を愛しているし、タブラを愛している。
音楽はすでに君の心の中にあるし、君の手の中にもある。
なのになぜ諦める必要がある?
必要なのは現実的なプロセスだけだ。現実的なトレーニングだけだ。
音楽を表現するために準備出来ている状態にしておくこと。
とてもシンプルなことだよ。


Give it good time

チョーさんが帰国して1週間が経つ。
この間、練習や意識を根底から見直すプロセスの中にいる。
そして、確かに自分の手の中で感触が変わってきているのを実感している。
結果は当然まだ先だけど、この選択の先には、
今抱える矛盾も解かれていく光が見える。
Give it good time
チョーさんが繰り返し言っていた言葉。
この機会と出会いの巡り合わせに感謝しかないけれど、
それも結果として証明し示していく外にはない。
またすごい人に出会った。
チョーさん、遥かに想像以上の人だった。

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チョーさんの特別レクチャー in MUSE音楽院終了!ありがとうございました!

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チョーさんの特別レクチャー in MUSE音楽院、
ご来場くださった皆様どうもありがとうございました!


今回も、、、

遥かに想定以上の内容になり、密かに感動しています。

なぜなら、チョーさんが来日してから、
このレクチャーは「肌で感じる」体験をシェア出来るものにしたい、
ということについてずっと話していたのですが、
まさかこんなにやってくれるとは正直思ってなかったからです。

生活の中のリズムから「ターラ」の話に、
そしてタブラ言葉「ボル」の話から会場を巻き込んでのコール・アンド・レスポンス、
「ティハイ」と呼ばれる決めのフレーズも、
言葉でなく楽しみながら体で自然と納得できてしまうような方法でシェアしてくれて、
圧巻のエンターテイナーぶりでした。

※司会を務めた織本くんが、興奮しすぎて若干暴走してしまったほど。。。

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誰もが「感じる」力を持っている

音楽がピュアで偽りのないものであるならば、
「楽しさ」「喜び」「悲しみ」「怒り」や「情熱」「ロマンティックさ」もダイレクトに伝わるし、インド音楽にはその要素がものすごく詰まっている。
ぜひ難しいことを考えずに「感じる」ことを大事にしてほしい。

チョーさんが言っていました。

ライブのご予約をいただいているレクチャー参加者の方々も多くいたので、この体験をさらにライブ楽しむきっかけにしていただけたら嬉しいです。


残すところあと二つ

来日公演は、早くも残すところあと二つ。

今日は、四谷・東長寺です!
当日券もありますので、ぜひお越しください!

<日時>
6/7(火) 開場 19:00 / 開演 19:30

<会場>
曹洞宗 萬亀山 東長寺 東京都新宿区四谷4-34

<出演>
ヨシダダイキチ (シタール)
アルナングシュ・チョウドリィ (タブラ)
きゅうり (タブラ)

◎予約:3,000円 演奏会のみ
◎予約:3,500円 終演後1ドリンク付懇親会ご参加・限定30名
◎当日:3,500円 演奏会のみ

http://tablatablatabla.wix.com/japantour#!touchoji/xr3pv