Category Archives: NEWS

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Matra タブラワークショップ

Matra

Matra とは、インド音楽においてリズムの拍を意味します。

オニンド・チャタルジー師匠とオヌブロート先生が、現在精力的に進めているプロジェクト「Matra」は、

「Music Academy for Tabla Research by Anindo Chatterjee」の頭文字M.A.T.R.A

を、このインド音楽の拍・Beatとかけて名付けられています。

粋なネーミングです。


タブラリトリート

Matraプレゼンツによるワークショップは、現在、インド各地、またヨーロッパやアメリカなどでも開催されていて、オニンド師匠は、その自身の持てる膨大な知識と技術を各地の優秀な人材に受け継いでいこうとしています。

「誰の弟子・生徒であっても関係ない。ほとんどのタブラ奏者は友人であるし、その生徒達に対しても自分に出来ることがある。」

色々と流派や派閥、政治的なややこしいことなども、伝統芸能社会なので少なからず存在はしていますが、それらとは距離を置いて、純粋にタブラを追求してきた師匠らしいオープンな意思が伺えます。

受け継いできた伝統に対する深い敬意と、その50年に及ぶキャリアを通して背負う強い責任感。

分かるなどと言えることは到底ありませんが、少しずつそういうことも感じられるようになってきました。

*

下のインタビュー動画でもMatraと自身の責任について話しています。

21’30あたり。ヒンディー語なのですが、英語も混じっていて何となく意味がわかります。

Pt. Anindo Chatterjee’s Exclusive Interview


初参加

今回はそのオニンド師匠のワークショップに初めて参加してきます。

前回3月にコルカタに行った時には、このMatraのワークショップを通して師匠の元に弟子入りしたインド各地の若い精鋭達も集まって来ていて、彼らとの交流を通して、伝統を学んでいく姿勢や、師弟関係についても大いに学ぶことが出来ました。

今回も体当たりで身体で学んできます。

*

このワークショップの翌週には、インドでは「グルプルニマ」という師匠に感謝を捧げる日があります。


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2018/4/7(土)・8(日) マリナ・アーマッド来日公演!

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マリナ・アーマッド再来日公演決定!

インド古典声楽とスーフィー音楽の歌い手であるマリナ・アーマッド
2年ぶりの再来日公演が東京で開催されることになりました。

4/7(土) が「ワークショップ&コンサート」、4/8(日)が「ライブ&トーク」となります。

7日(土)のワークショップでは、インド古典声楽の発声方や音階についての基礎から、バンディッシュと呼ばれるメロディーまでを、タブラの伴奏に合わせて歌います。
スーフィー音楽についても触れていくので、その後に行われるコンサートをより体験的に楽しめるものになる予定です。

8日(日)は、彼女が音楽への情熱と献身を支えるバックグラウンドとして大切にする「スーフィズム」と「スーフィー音楽」について、その魅力をトークとライブ双方から訊いていこうという今までにない企画になっています。

両日ともにそれぞれ「インド音楽」そして「スーフィー音楽」により深く触れ、より身近に感じることの出来るまたとない機会となりますので、ぜひお越しください。

ペア割や通し券割引、また中学生以下無料の特典もございます。

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2018年4月7日(土)

コンサート&ワークショップ
『インド声楽 ラーガとスーフィーカラムの世界』
■ マリナ・アーマッドから学ぶインド古典声楽ワークショップ
インド古典音楽の基礎となる声楽を、本場の声楽家から学べるまたとない機会です。
特にその発声法や音階についての基礎から、バンディッシュと呼ばれるメロディーまでを、タブラの伴奏に合わせて歌います。
また、彼女が自身のバックグラウンドとして特に大切にしている「スーフィーカラム(スフィーズムの詩)」についても触れていきます。その美しい韻律や音楽について、より身近に感じられる機会となるでしょう。
■ CONCERT
マリナ氏の献身的な音楽への祈りは、その歌声となりインド古典声楽の真髄へと聴くものを誘います。彼女が大切にしているスーフィー音楽の魅力、その美しい韻律の世界にたっぷりと浸ってください。
8年前の初来日時からマリナ氏が信頼をよせる鍵盤奏者・佐野朋子(キーボード)と、前回来日から引き続いての指原一登(タブラ)が共演者として彼女を支えます。
【日程】2018/4/7(土)
【会場】楽道庵 (神田)  http://www.n-as.org/rakudoan/
    東京都千代田区神田司町2-16
【時間】開場15:00 / WS 15:30-17:00
    開場18:00 / Concert 18:30-20:00
【定員】ワークショップ30名 / コンサート40名
【料金】ワークショップ:2,000円(要予約)
    ワークショップ&コンサート通し券:4,500円(要予約)
    コンサート予約:3,000円   当日:3,500円
    ペア割:5000円(組み合わせは自由。要予約)
    通し券:4,500円(要予約。ペア割との併用はできません)
    中学生以下無料
【出演】マリナ・アーマッド(声楽)、佐野朋子(キーボード)、指原一登(タブラ)
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2018年4月8日(日)

ライブ&トーク
『マリナ・アーマッドに訊く「スーフィー音楽」の魅力』
マリナ・アーマッドのバックグラウンドである「スーフィー音楽」に焦点を当てた『ライブ&トーク』の形式で開催します。彼女の音楽への献身の背景には、彼女が大切にしている「スーフィズム」と「スーフィーカラム」の音楽・精神があります。「スーフィーカラム」とはスーフィズムの詩のことですが、その美しい韻律やメロディーの世界には、私たちはなかなか触れる機会がありません。
彼女の音楽と学びへの情熱は、演奏家としてのみならず、NY州を拠点に、インド古典声楽の指導者として、そして非営利音楽団体Udgamの創立者として、世界中をとびまわりインド音楽の普及に努める活動の原動力ともなっています。インドを代表する音楽家の一人である巨匠パンディット・ジャスラジに師事し、30年以上に渡り学び続けているマリナ氏。そんな彼女自身の魅力にも迫っていきます。
【日程】2018/4/8(日)
【会場】ギャラリー古藤 (江古田)  http://furuto.art.coocan.jp
    東京都練馬区栄町9-16
【時間】開場15:00 / ライブ 15:30-17:00
【定員】30名
【料金】予約:3,000円   当日:3,500円
    ペア割:5000円(組み合わせは自由。要予約)
    中学生以下無料
    ※お茶のご用意がございます。
    ※床座席・椅子座席のご用意がございます。
【出演】マリナ・アーマッド(声楽)、佐野朋子(キーボード)、指原一登(タブラ)
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【主催】ラーガ練馬
【協力】HEAT bEAT MUSIC
【協賛】ティラキタ
【予約】ラーガ練馬:raga2014@yahoo.co.jp
【Website】https://www.facebook.com/marina.ahmad.japan

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<出演者プロフィール>


■マリナ・アーマッド Marina Ahmad (インド古典声楽)
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バングラデシュの首都ダッカ生まれ。幼少の頃より北インド古典声楽を学ぶ。

ダッカミュージックカレッジで学んだ後、インド ニューデリーにあるGandhara Maha Vidyalaミュージックカレッジへ留学。北インド古典音楽の代表的なボーカリストとして知られるパンディット・ジャスラジ氏に長年の指導を受け現在に至る。グルジ(師)に同行してコンサートに出演する傍ら、ムンバイ(インド)とNY州を拠点にインド古典声楽の指導とともに、非営利音楽団体Udgamの創立者として活動、インド音楽の普及に努めている。

Website : https://www.marinaahmad.com/

Facebook : https://www.facebook.com/marina.ahmad.alam

 


■佐野 朋子(キーボード)
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作曲家・サウンドクリエイター。龍笛・クリスタルボウル演奏家。

4歳からピアノを始める。大手ゲームメーカーのサウンドクリエイターを経て、フリーランスとして活動。アコースティックを中心としたバンド活動を多数行う。

2002年より雅楽を学び、神前結婚式にて龍笛を担当。

2000年より、クリスタルボウルの奏法を独自に探求。毎月新月の夜にクリスタルボウルの演奏をインターネット配信するなど、音による癒しや意識の変容をサポートしている。
http://www.crystalsound.jp


■指原一登(タブラ)

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タブラを、Pt.Anindo Chatterjee、Anubrata Chatterjee、U-zhaan氏に師事。

インド音楽を学び、インドや海外とオープンで積極的な交流をしていける環境を日本で実現していくことを目指し、精力的な活動を展開中。

来日アーティストをはじめ、国内外で活躍する演奏家・舞踊家と多数共演。インド、パキスタン各国大使館で演奏。

主宰するHEAT bEAT MUSICでは、海外からのアーティスト招聘、公演、ワークショップなどの企画制作にも力を入れている。

http://kazutosashihara.com


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2018/2/3(土) 音楽家のための身体ワークショップ「骨盤と肩甲骨」

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はじめに

このワークショップは、自分の身体にフォーカスすることによって、
・身体についての認識を深める
・適切に使えるようになるための道標を得る
・それを楽器の上達に役立てていく
ことを目的としたものです。
*
自分の身体のこと、その使い方に関しては、日常あまりに当たり前に使っているために、今自分が持っている認識を疑うことはあまりありません。
実は良くない使い方なのでは?
そもそも根本的に間違っていないだろうか?
もっと違った使い方があるのでは?
といったことを考えながらでは日常的には不自由ですしね。
*
僕自身も、以前は無自覚でいました。
謝った情報を鵜呑みにしていたり、思い込みや勘違いに氣づきもしていなかったために、信じられないほど使えていませんでした。
それは身体(ボディ)だけにとどまらず、見え方聴こえ方も身体性であり、そうすると考え方や感じ方、内面もまた同一線上にある同じものだ、と氣づくのにずいぶん時間がかかりました。
それと同時に、実はそれに氣づいていない知らないことで、修得や上達のための問題解決の入り口にすら立っていなかった、という事実に直面することになりました。
これを受け入れるにも時間が必要で、ずいぶんともがいた経験があります。

身体は、身体だけは身体を通して体験したことでしか理解してくれません。

それが身につくということなのですが、その裏返しとして、頭で理解しよう、頭では理解したという認識が、実は身につけることを阻害する最も危険な要因となっていたのです。

*

身体は正直です。

適切に無理のない使い方をすれば、自分の思っている以上の力を発揮してくれます。

適切でない場合も思っている以上の影響があります。

それらの違いをWSでは少しずつ確かめていきたいと思います。

身体が入り口である

ということを実感していこう!というのが主旨です。

このワークショップによって、僕自身も学びたいことが山ほどあります。同時に、その機会を皆さんと共有していくことで、また新たな発見に繋がっていくのではないかとも思っています。

きっと何かお役に立てる内容になると思います。
*

「骨盤と肩胛骨」

今回スポットを当てるのはココです!
タブラは座って演奏します。そこからまずは「座る」ということが、身体的にどういう意味をもって、その状態によって何が変わるのか?「骨盤」について実感を深めていきます。
もちろん、これはタブラに限らず、他の楽器においても普遍性のあるものなのではないでしょうか。
また、タブラおいては腕の使い方に特殊性があります。これは日常的な動きにはないものですし、他の楽器からも応用しにくい部分であるのかもしれません。
そこで重要になってくるのが「肩胛骨」の働きです。

「骨盤と肩胛骨」

タブラを通した経験しかありませんが、そこから繋がる身体の普遍性というのは見出していただけるのではないかと思っています。
*

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講師はどんな人?

そこ、とっても重要ですよね (笑)

今回講師としてご指導いただくのは、表参道のヨガスタジオ nida 主宰のyukariさん。

yukariさんとは、コルカタから来日したサロード奏者・Dwiptanil との来日公演がご縁で知り合いました。

とにかく学び関して貪欲で、師の元での研鑽はもちろん、他分野での学びや、ゲストティーチャーを招聘しての企画など意欲的に行動されている方です。
遂には、、インド音楽コンサートの企画までしてしまったところで、ご縁をいただいたというわけです。
*
それからこのワークショップに至る経緯は下のリンクの記事に書かせていただいています。
どんなワークになるかについても体験記として触れていますので、よろしければ是非ご覧になってください。
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「音楽家のための身体ワークショップ」詳細

【日時】2018/2/3(sat) 13:30-16:30

【場所】ヨガスタジオ nida (表参道)
【講師】yukari
【定員】10名
【料金】6000円
【キャンセル】
※3日前以降のキャンセルは、キャンセル料50%頂戴いたします。
※前日以降のキャンセルは出来ませんので、あらかじめご了承ください。
【持ち物】
※ タブラ、または専門とする楽器をお持ちの方は是非ご持参ください。

音の違いを確認出来るので非常に実感が得やすくなります。

【主催】HEAT bEAT MUSIC
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講師プロフィール

yukari
nida 〜生き方が自由になるヨガスタジオ@表参道〜 主宰
ヨガアライアンス認定 RYT500 & E-RYT200ヨガティーチャー
深いヨガ哲学ー「こころのヨガ」に根ざした「からだのヨガ」をはじめ,「こころのヨガ」や瞑想にフォーカスしたクラスやワークショップを精力的に実施している
毎年ヨガ・瞑想を深めるため海外で研鑽を積む一方,国内外からの実力派講師によるWSの主催・通訳も手がける
これまでの経歴の全てを生かして一人一人によりそうプライベートセッションも好評を博している
studio yoggy(新宿,中目黒)でもレギュラークラスを担当
【略歴】
東京大学大学院修士課程(文化人類学)を修了後,
11年間私立中学高校一貫校にて教職に従事
2010年より,学校勤務の傍ら,studio yoggyでヨガを学び始める
2011年以降,Anusara® yogaを中心に学び,
studio yoggyにて多くのトレーニングを修了
2014年春に教職を退職後,海外に活動を広げる
同年,バリ島にて,2012年より師事するAnusara® yoga正式認定者 Emily Kuser先生のHigh Vibe Yoga Teacher Trainingを修了
同年,表参道にて nida を開業
2015年,Anusara® yoga正式認定者 Bridget Woods Kramer先生,
Carlos Pomeda先生,Ananda Leone先生による
Anusara Yoga Teacher Trainingを修了
さらに2016年には,Anusara® yoga正式認定者Jonas Westring先生,Carlos Pomeda先生,Balarama Chandra先生による
300時間 Anusara Yoga Advanced Teacher Trainingを 修了
以後もバリ島,インド,香港,イギリス,イタリアなど
毎年海外に出かけ,ヨガ・瞑想の研鑽を積んでいる
また,2014年に,インド・ケララ州のKerala Ayurveda Academyにてアーユルヴェーダセラピーを学び,
帰国後は,都内のアーユルヴェーダマッサージサロンでの勤務を経験した後,nidaにて多くの施術を行う
【資格】
Yoga Alliance認定 RYT500, E-RYT200 インストラクター
Anusara Elements™ teacher
yoggy institute認定200時間(YIC200)インストラクター
全米/日本NLP(神経言語プログラミング)協会公認マスタープラクティショナー
【リンク】
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「音楽家のための身体ワークショプ」開催します!

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「何か一緒にやりたいね」

ディプトニル来日公演でご縁をいただいた、表参道のヨガスタジオ nida 主宰のヨガティーチャー・yukariさん。

以前から「何か一緒にやりたいね」と色々とお話しさせていただいていたのですが、昨年末にお会いした際には、具体的に話が膨らんできました。

いつか「音楽家のための身体ワークショップ」をやりたい!漠然とは考えていたことなのですが、このとき具体的なインスピレーションとして ふっと湧いて来たのです。

*


早速

昨日は実現に向けての打ち合わせに行ってきました。

僕の頭の中にあったテーマは『座り方』

座り方を教わるということは、タブラの場合は基本的にないかもしれません。こうしたらいいんじゃない?というアドバイスはあっても、僕自身も実際に教わったことはありません。骨格・体格・関節の柔軟さなど個人差のあることだと考えられているからです。

ただ、個人差以前のこと、人間の身体構造上の基本的しくみ、それに基づいた普遍的な実感、そういったことは厳然なるものとして存在はしていて、決定的に重要であるにも関わらず、楽器を習っているだけではなかなか触れられることのない部分なのではないでしょうか。

*


初タブラ!

まずは、タブラのこと、タブラと身体の関係性について知っていただくために、yukariさんにタブラを体験していただきます。初タブラ!

「楽器の位置はここ、腕の場所はここ、指を置く位置、そしてこの指でこうやって、、」

「、、、」

鳴らない。。。

「そう、だいたい指をこんなに複雑に使おうとすると指が突っ張って音なんか鳴らないんですよね。。」

でも、ここからが違いました。

「最初は指の場所や動きを覚えないといけないので仕方がないですけど、でも実際には指で叩いている感じではなくて、軸をうまく使っていくんです。」

「肘から、肩に抜けて、肩甲骨、背骨、最終的には仙骨、、」

すると、、

「Na!」澄んだ良い音が鳴りました!

「さすが身体のプロ!!!」

思わず声を上げてしまいました!

なんとなんと、これは本当にすごいです!身体の部位を言っただけで、、恐れ入りました!

でも、それはそうかもしれません。。

yukariさんは、yogaの学びを深めるため、毎年数回師匠の元へ通っていらっしゃる他、ゲストティーチャーを招いての講習会の開催したり、氣についても学ばれていたりと、飽くことなき意欲的な学びを実践されている方なのです。

やはり身体の感度が違うのでしょう。

*


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身体ワーク体験!

さあ、次はその体験を踏まえて、逆に身体のワークをyukariさんにしていただいて僕が体験していきます。

まずは、座るための基礎となる「坐骨」について、その動きや動かすことでどう感じが変わっていくのか、それによって構造やしくみを実感を通して知っていくワーク。

「う〜ん、じっくり味わってみると背骨と頭がとてもダイナミックに動いているのがわかるな」

それから他の関節や骨についても、意識を向けて動かしたり、動かされたり、筋肉や関節がここまで伸びて動くことを確認したり、同じ動作でも違う意識で身体が動くとどういう違いがあるか実感をしていきます。

とても分かりやすいのは、その都度楽器を鳴らしてみることで、音に違いが表れることです。これによってより実感が得やすくなりました。

ワークを加えた部位が、どんどん軽くなっていくのがわかります。

その度に、楽器の音がよりクリアーで素直な響きになっていくのがわかります。

「どんな感じですか?」

また、どういう変化が感じられたかを、質問に答える形で言葉で表現していきます。

「自意識がふっと消えて勝手に身体が動いてる感じです…」

これによって自分の実感を、より確かな記憶として刻める効果があるようです。

いい実感が得られれば、どんどんその実感を深めていくワークへと進んでいきます。もうワークが深まってゆくのを、ゆかりさんも一緒に楽しんでいるご様子で止まりません!!

最終的に行ったワークの後は、身体から自由になって不思議な安心感を実感しながら楽器を演奏できるまでになっていました。

もうあっという間に時間が経っていて、とても面白く有意義な時間でした。

*


とにかくまずはやってみよう!

ということで、

2018年2/3(土)

早速ワークショップを開催することにしました!

「音楽家のための身体ワークショップ」

今後やれることがどんどん広がっていきそうなので、テーマを絞って続けていけたらなあと思っています。

先ほども触れたように、第一回のテーマは

『座り方』

まずは楽に座ることが出来ることが、上体や腕、思考までも自由にして行く前提なるからです。

*
対象は、タブラに限らず、座って演奏する必要のある楽器、また楽器を演奏しなくとも座ることでお悩みの方、興味のある方でもご参加可能です。

詳細はまた告知させていただきますが、3時間程度かけてたっぷりとワークしていきたいと思います。
10名程度の定員になりますので、ご興味ある方、ピンと来た方は、ぜひスケジューリングをお願いします。
メッセージなどでお早めにご連絡いただいても結構です。

mail@kazutosashihara.com
*


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ディプトニル来日2017 特別タブラワークショップ開催!

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10月 まもなく再来日

昨年初来日したディプトニルが、今年もまもなく再来日します!

この来日の機会に、再びタブラ向けのワークショップを開催出来ることになりました!

インド音楽におけるタブラの伴奏について、伝統の核心にいる若き音楽家から学べるまたとない機会です。


ディプトニル来日2017 特別タブラワークショップ

2017年10月22日(日)

時間:16:00 – 18:00

場所:代々木周辺(ご予約の方に直接詳細をご案内いたします)

料金:5000円

講師:ディプトニル・バッタチャルジー
(ナビゲーター:指原一登)

ご予約・お問い合わせ:mail@kazutosashihara.com

備考:楽器持参(キーはサロードに合わせてCになります。楽器について質問・疑問などがありましたらお気軽にご相談ください。)


内容

サロードによるメロディの様々なアプローチに対して、「テカ」という基本のリズムがどう絡み音楽が構成されているかを、実際に演奏しながら体験として身体的に学んでいくものです。

主題となるのは『聴くこと』。
自分の手元でなく、「サロードの音を聴く」ということに焦点を当てていきます。

「テカ」はタブラを学んでいれば誰でも知っています。ですが、「テカ」をどう演奏するかを知る、に進んでいくためには実践が必要になります。

実践とは、頭で理解するのではなく身体で理解していくこと。それは表層的な意識よりもっと深い層に潜在的な記憶として入っていくことになります。

また「聴く」という行為はとても選択的な行為です。何をどう選択し聴いていくのか、それを実践を通して学んでいきます。

ディプトニルの演奏するサロードの音色は、驚くほど繊細で優しい響きがあります。その生の音を間近で聴きながらタブラを演奏出来ることを楽しむこと、出来るだけ体験そのものをポンとそのまま入れてしまう。それが身体で理解していく上での何よりの方法かと思います。

頭で難しいことは考えずに、友達に会いに行くような気持ちで楽しんでいただけたらと思います。

***
昨年のワークショップの様子はこちら↓

まずは「その音」… 大事なことは「バランス」…

 


流派というより一家のようにして

ディプトニルは、20世紀において大いに発展したインド音楽の主流である、マイハール流派の直系かつ核心にいる数少ない音楽家の一人です。

Ali Akbar Khan、Aashish Khan から家族同様にして受け継いできた音楽の本質に触れる、贅沢な本物の体験。

知る人にとっては贅沢過ぎるとも言えるかもしれません。

ぜひこの貴重な機会を、ご興味のある皆さまとシェアできたらと思っています。

 


プロフィール

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ディプトニル・バッタチャルジー (Dwiptanil Bhattacharjee)

サロード奏者
1990年生まれ。インド、コルカタ出身。音楽家の家庭に育つ。幼少よりDhyanesh Khan教授の弟子、父Ashim Bhattacharjeeにサロードを習う。5才で伝説的なインド音楽家、故Ud. Ali Akbar Khanに最年少で弟子入り 。また、サロードの巨匠Ud. Aashish Khan、故Ameena Perera、Alam Khan、各氏のもとで研鑽を積む。 スールナンダン・バラティからスールマニ賞を受賞。オールインディアレディオにゲストパフォーマーとして出演。Ud. Aashish Khanと共演するなど、インド音楽界期待の若手演奏家。Aashish Khan School of World Music Kolkataでは講師も務める。2016年9月に続き、2度目の来日公演。

 


ディプトニル来日2017 全公演情報

今年の来日ツアー詳細は、こちらの特別サイトでご覧いただけます。
http://dpnljp2017.tumblr.com

サロードという楽器は、インドでも奏者があまり多くない楽器です。「サロード」という名前の由来には元々「美しい音」という意味があるのですが、ディプトニルの生み出す音には、この楽器の持つキャラクターに繊細かつ優しい響きが現れるのが魅力です。それは日本人の琴線にも触れるものがあると感じます。

そんな魅力にたっぷり浸れるのが、10/21(土)のインド音楽公演です。
目黒の神社でというのも絶好の環境です。

ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

その他今年はヨガとのコラボ企画もあるので、来日サイトをチェックしてみてください。
(※ヨガ方面でインド音楽にも通じていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回のヨガとのコラボは正直仰け反ってしまうくらいありえない贅沢企画だと思います。)


■プロモーションビデオ

■メッセージビデオ


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タブラ部発表会2017 開催!

HEAT bEAT MUSIC 各教室合同での初めての発表会を開催いたします。

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2017年8月6日(日)
14:30〜15:30
ano ano 音楽堂 ( anoano.net )
テーマは「Te Te」
このタブラの基本となる音使いの中で、音の違いを感じ、身体で実感を深めることを目標に、じっくり練習を続けています。
暑い盛りですが、ご都合つきましたら、ぜひ応援にいらしてください。
ご入場は無料です。

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【インド古典舞踊ソロアクト! 2017】Indian Classical Dance “Solo Act” 2017

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【インド古典舞踊ソロアクト! -オープンスタイル- 2017】
Indian Classical Dance “Solo Act” 2017
春の南青山で、様々なインド古典舞踊のソロ作品をご覧頂く舞踊祭

☆両日共にご予約予定枚数を完売いたしました。

ありがとうございます!!
尚、当日券を若干枚ご用意させて頂くと思いますので、
詳細は当日午後に会場宛てお電話でお問い合わせください。

日時:2017年4月10日(月)・11日(火) 18:00開場/19:00開演

場所:南青山MANDALA Tel:03-5474-0411
  〒107-0062 港区南青山3-2-2 MRビル1F
交通:銀座線「外苑前」駅1A出口より徒歩5分、外苑西通り沿い右手。
料金:一公演 2,500円+1drink別オーダー
☆Kadamb Japan…  http://www.atsukathak.com
☆Mandala Minamiaoyama…  http://www.mandala.gr.jp/aoyama/

出演:

入野智江ターラ(Kutiyattam) 巽 幸恵 小田切淳子 宮本 博(Bharatanatyam)
村上幸子 桐山日登美(Odissi)佐藤麻衣子(Mohiniyattam)黛 朋子(Kuchipudi)
浮花(Kathak)/ 指原一登(Tabla)&平川 麦(Sarod) ※順不同

主催・問:

カダムジャパン 080-1330-5859 kadamb@hotmail.co.jp

http://www.atsukathak.com  ・ マンダラ南青山 03-5474-0411

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サットキリン・カー来日公演 キールタンコンサート

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Category : NEWS , SCHEDULE

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サットキリン・カー・カルサ来日

キールタンコンサートに出演します。


【出演】Satkirin Kaur Khalsa(ボーカル、ハルモニウム)、Ferenz Kallos(バイオリン)、指原一登(タブラ)
【日時】11/2(水) 19:00~20:30 開場18:00
【会場】赤坂区民ホール 港区赤坂4-18-13
【参加費】ドネーション(申込不要、入口にて募金をお願いいたします。)

【問合せ】クンダリーニヨガ

キールタンに馴染みのある方には、有名なキールタンアーティストの初来日ということで貴重な機会になると思います。

クンダリーニヨガに興味のある方には絶好の機会、翌日の11/3(祝)にはワークショップもあるようです。


”キールタンとは、インドの賛美歌を集う人全員で歌い、その音と波動に瞑想します。サットキリンは、インドで多くのキールタンマスターより神聖な言葉をシャバッドと呼ばれる音楽に乗せ歌う深い瞑想法を学びました。音楽及び神聖な音として知られるナードヨーガを通じて人類の意識を高める為、ニューヨークで40年以上キールタンアーティストとして活躍してきました。”

〜クンダリーニヨガ 東京HPより

と書かれていますが、瞑想やスピリチュアルに特に興味がなくても、誰でもシンプルにリラックスして聴ける音楽であるので、ぜひお気軽にご参加ください。


コラム「キールタンの謎」

個人的に感じていたキールタンの”謎”について少し書いてみました。

なにが”謎”なのかというと、今までインドと関わってきた中で、キールタンというものには触れたことがなかったからです。
インド音楽から「キールタン」というキーワードにはなかなか触れる機会がありませんでした。
キールタン広く宗教歌のことを指すらしいとある時聞きました。
でも宗教歌としてはバジャンという歌が歌われているのは知っていましたが、キールタンという言葉はインドではなく日本で知りました。

そして「キールタン」と言っても色々あるようですが、まるでインドと関係のない西洋音楽もキールタンと呼ばれていたりして、実際かなり混乱していました。

そういうわけで”謎”に思っていたのですが、その”謎”の原因をまとめてみると次の二つの点に集約されました。


謎①:インド発祥というのに、なぜアメリカ経由なのだろう?

謎②:インド発祥というのに、なぜ音楽的にはインド音楽ではなく、西洋音楽なのだろう?

この機会にいろいろ調べてみて、現時点で分かったことと、私見を少し書いておきます。
ちなみにここで書いているのは、全てのキールタンやヨガについてカバーしたものではなく、あくまでも今回関わるクンダリーニヨガとそのキールタンについて調べた範囲になります。

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まずクンダリーニヨガというのは、日本ではまだあまり知られていないヨガで、気づきのヨガとも言われているそうです。元々はパンジャーブ地方のシーク教徒の間で秘伝として師から弟子へ受け継がれていたもので、ヨギ・バジャンという人が初めて広く一般にも公開したものです。そしてこの人が教えを広めたのがアメリカだったということなのです。
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ヨギ・バジャンについてかなり簡単に紹介すると、1929年パンジャーブ地方の生まれ、16歳でクンダリーニヨガのヨガマスターの称号を与えられる。1947年のインド・パキスタン独立時の混乱を極めるパンジャーブを経験したのは18歳。60年代後半にカナダのトロントへ招聘され渡ったものの、不幸が重なり散々苦労したのちヨガ教師として活動を始める。その後アメリカに招聘され、そこで多くの人々が真理に飢えていて、またそういった希求の魂に多く触れたことで、西欧社会に引きつけられることとなる。しかし当時は数世紀に渡るタブーを破ってまでクンダリーニヨガの秘伝を公開したにもかかわらず、折しもドラッグカルチャー真っ只中のアメリカでは多くの若い生徒がドラッグをやっていた。「私は、生徒を集めるために来たのではなく、教師を育てるために来たのだ」と自らの使命を語り、腰を据えてクンダリーニヨガの精神を広め、人々の人生と世界をより良くすることに身を捧げた人であるということです。
参考:https://www.3ho.org/yogi-bhajan/about-yogi-bhajan

まず謎①このクンダリーニヨガとそれに伴うキールタンは、インドから広まったのではなく、アメリカから広まったという理由がわかりました。それ以前は秘伝として外部には伝わっていなかったわけですから。

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もう一点、謎②音楽的になぜインド音楽ではなく西洋音楽な理由について。この点は私見になりますが、音楽を言語に置き換えて考えてみると分かりやすいのではないかと感じています。
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まず、インド音楽を構成している要素はメロディーとリズムです。これに対し西洋音楽の構成要素はメロディー、リズムにハーモニーという要素が大きな役割を占めます。インド音楽では、メロディーとリズムの要素を極限まで進化させたラーガやターラというシステムを使っています。

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インドにおけるシークのキールタンを聴いてみると、やはりインド音楽に基づいています。ではなぜアメリカではそのまま演奏されていないのだろう?
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そこで、キールタンが使われる「Naad Yoga」というものについてクンダリーニヨガの記述を見てみると、
「ナードヨガとは、舌や口の動き、脳内の化学反応の変化を通して、音の振動が体・心・魂にどう影響してくるかを経験することに基づいている。我々は、脳内の化学的構成を変えることで、意識を変えることができる。」
とあります。

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インド音楽の習得は、言語の習得に似ています。教科書で単語や文法を覚えただけではコミュニケート出来ず、本当の音の出し方、使い方、その意味やそれによって何を生み出すかなどは、師弟の強い関係性を通して得た体験でしか習得できないからです。ちなみに、その習得に当たっては人の一生では足りないとすら言われています。音楽それ自体が一生の目的となるのです。

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一方、ナードヨガは、気づきを得ていくというクンダリーニヨガの目的を達成していくための方法であり、キールタンはそのツールであると見た場合、音楽性や音楽それ自体が問題になるのではなく、言葉と、音を出すという行為自体が問題となってくるとみることが出来ます。

目的や意図を伝えるためには、受け手の言語で伝える必要があるということです。アメリカでは、パンジャーブ語ではなく英語で伝えなければ伝わりません。今回調べた資料も全部英語の記述です。同様に伝える相手に分かりやすい音楽で表現する、というところに繋がったのではないかと思うのです。

実際のところどうなのかは、もう少し深く知りたいと思っているところです。

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音楽を演奏する、歌の伴奏をするということは、その背景までよく理解していないと、本当の意味では出来ない。これは先のマリナ・アーマードさんのツアーでも良く思い知ったことです。

背景にあることが色々飲み込めていないと、底の浅い薄っぺらなものになってしまう。

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書いておいたことで、また新たな疑問も生まれてきたので、今まで触れたことのない世界、シークのことも探求してみるいい機会だなと思っています。


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アルナングシュ・チョウドリィ来日公演 再び!グループレッスンも開催します!

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チョーさんの来日目前!

いよいよ今週末にはチョーさんが再来日します!

今回の来日では、ライブが2本、グループレッスンが2本のみとなっています。

どの公演も、一味違った魅力で楽しめますのでどうぞお見逃しなく!

 


=アルナングシュ・チョウドリィ来日公演 =

詳細:http://tablatablatabla.wixsite.com/japantour

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10/14 (金) ライブ 渋谷・UPLINK

恒例となりつつある「インド音楽トーク&ライブ」
今回はナビゲーターのサラーム海上氏の友人でもあるチョーさんの
スペシャルバージョンで開催

10/15 (土) ライブ 錦糸町・ささやカフェ

日本を代表するカレー&スパイス伝道師 渡辺玲氏とささやカフェによる
ヴィーガンインド料理付きのスペシャルライブ

10/10 (祝), 11(火) タブラグループレッスン(代々木・下北沢)

※残席わずか!10/10 が2席、10/11 が1席のみとなりました!
チョーさん来日に合わせて、今回も特別にグループレッスンを開催!
タブラは言葉。最も重要なことは「本来の音」を知り「音の出し方」を知ること
チョーさんのお手本を実際に間近で聴いて見て学べます
ネイティヴでありながら、丁寧でユニークな指導が出来るのもチョーさんならではのものです

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ディプトニル初来日ツアー終了!体感することでしか得られないもの

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濃密な一ヶ月間

ツアー日程が全て終了しました。ディプトニルと企画の木村さんも無事にインドに帰国されたようです。

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撮影:松尾義正

ツアー企画の木村さんからお話をいただいてから約半年、今回は企画主催を2本、その他公演のタブラ伴奏を含め4本でディプトニルと共演させていただきました。

各公演にご来場いただきました皆様ありがとうございました。

企画は決して一人では出来ない

HEAT bEAT MUSIC 主催公演では、沢山の方々にご協力いただき開催を実現することができました。

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撮影:松尾義正
会場のマスミ・横尾さん、撮影のシネワークス・松尾さん、田谷さん、演出協力の中田屋・中田正幸さん、中田尚子さん、音響提供のKappa Infinito・関根さんをはじめ、当日も沢山のスタッフに支えていただきました。
皆様、本当にありがとうございました。

ほぼ毎日

ディプトニルが来日してから1ヶ月。

名古屋・大阪公演で東京にいない期間以外は、練習、共演、ワークショップ、打ち合わせ、または公演スタッフとして手伝うなど、ほぼ毎日会って接していました。

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撮影:Noenoe photography
現在のインド音楽を形作った偉人の一人である、ウスタッド・アリ・アクバル・カーン、そして直系家族のアーシシュ・カーンやアミナ・ペレナさんを師として、家族同然に育てられてきたディプトニル。
彼の持つバックグラウンドには、インド音楽の純粋さが純粋なまま受け継がれている、そう思います。そして彼のパーソナリティもまた、とてもピュアなものでした。

過当競争社会、バブル期の現在のインドで、とりわけ彼のような若い世代では、エゴや自己主張が前面に出てくるケースも目立ちますが、そういうのは彼の性分ではないようです。とても稀有な人材でもありますが、それはまた師匠から受け継いだ態度でもあると言っていました。


また彼の音楽に触れたい。

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撮影:Noenoe photography

今回のツアーでは、彼の実力とその音楽の魅力を、全身の細胞レベルで感じていました。

「とにかく学びたい。」

来日前、そして来日してからもそれを伝え続けました。

彼が、タブラ奏者でもある父を持っていたことも、僕にとっては幸運でした。公演の映像を見た父・オシム氏から、電話で具体的アドバイスをいただいたりすることもありました。

それも含めて全てが彼の音楽です。

ぜひ再来日も実現出来たらと思っています。

もっともっとこの特別な音楽環境・空気に触れていたい。また多くの人にも触れてもらいたい。
彼自身、そしてインド音楽の魅力をもっと知ってもらいたいし、また学べる機会ももっともっと作っていきたい。
彼も、音楽は「シェアリング」だと教わってきたと言っていました。
帰国前日の最終日まで練習、率直なアドバイスを得られたり、次へつながるプロジェクトへの種も撒くことが出来ました。

並大抵ではない

ツアー企画というのは並大抵のことではありません。木村吉寛さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました!

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木村さんは現在留学生としてインドに渡り、ディプトニルの父であるオシム氏に師事し、住み込みでシタールの研鑽に励んでいる人です。そんな王道・正道の環境で音楽の修行に打ち込む、これほど正しい学び方はありません。

羨ましい環境だなと思いもしますが、遠回りでも、自分は自分で通って来た道があるからこそ、今気付けていること、巡り会えていることがあるわけです。

とにかく、今回いただいた機会と得られた経験には感謝しかありません。


10月、もう間もなく!

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チョーさんこと、タブラ奏者アルナングシュ・チョウドリィさんが今週末には再び来日します!

チョーさんには、6月の来日時からコーチングを受け、タブラに関するあらゆることを基本から見直してきました。

もちろんまだまだその過程の途中ですが、今回のディプトニルとの公演に当たっても、チョーさんのコーチングがなければ、とても無理だったと思います。

これは前提として認識する必要のあることですが、ディプトニルのように伝統的で正統な環境の中で育ってきた本物のインド音楽奏者と、本当の意味で対等に渡り合うには、とても一代では不可能、何世代かを要するようなレベルの話です。

それでも今回目標としたのは、彼の音楽を彼の音楽として成り立たせる伴奏をするために、最低限何がクリアできなければならないのか、とにかくそこだけに特化し集中して準備をすること。

音楽が成立するギリギリのところまで、捨てられるもの一切を捨て切ること。選択と集中をどこまで突き詰められるかの勝負でした。

その上で、なんとしてでも音楽を成立させるために必死で食らいついていくこと。

実際、彼の演奏のやわらかさ、スピード、音の深さ、緩急や展開の縦横無尽さ、といったものには羽がついているようで、決して決めておいたり固定しておけるようなものではなく、ついていくのは相当なことでした。

余計なものを捨てきれずに身重の状態ではとても無理です。

それでも、練習中や演奏中にも、捨てたはずの欲や誘惑が何度も襲ってくるのがわかりました。その度にチョーさんの言葉を思い出していました。

それは「○○しろ」ではなく「○○してはいけない」というものでした。

一見、制約を加え縛り付けるようなものに聞こえますが、実際には、演奏中の様々な瞬間に応用できるものだということを、感覚として確認することが出来ました。

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はじめから王道・正道を歩み、学び、成長できる幸運な人というのは、そうそういるものではないと思いますが、

僕の場合は、散々に紆余曲折を経ながらも、なお、今日ここにいる、チョーさんはその大恩人なのです。


チョーさん来日公演

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今回は、10/14,15の2公演のみ。そしてグループレッスンが、10/10,11の2つのみです。

非常に限られた機会になってしまいますが、ぜひどこかでチョーさんの音、音楽を実際に体感してほしいと思います。

音楽は、体験することでしかやっぱり伝わりません。